2024/5/11-5/16

遠い日の約束- 黒川ツナ子 Solo Exhibition
Star Poets Gallery KYOTO 7th anniversary

遠い日の約束
遠い日の約束

 

2024/5/11(土)  – 5/16(木)
12:00 – 19:00
@Star Poets Gallery KYOTO

*日々更新中*Facebookイベントページ>

 


◆5/11(土) 17:00~ Opening Celebration<入場無料>
末富晶の詩の聲〜黒川ツナ子 Talk Session

 

遠い 遠い むかし 約束していた     
だから心が震えた
ここからしずかにはじまっていく

 

黒川ツナ子

 

今回の個展に寄せて

 

「遠い日の約束」

いま出会っているあなたとは

くるべき時に会おう、と

きっとずっとずっと前に約束していた そんなふうに思うんです

 

そんなあなたと出会えた事を

心から嬉しく思います

 

私はこれまで自分の職業を聞かれると

なかなかピッタリする言葉がなくて困ってしまう事がよくありました。

 

イラストレーター、絵描きさん、字書きさん、お母さん、、、

目の前にいる人との関わりで変わってしまいます。

 

そんな私がこの個展をさせて頂くきっかけとなったのは、

詩人で生花アーティストの友人、末富晶さんでした。

 

晶さんから受け取った詩と聲の響きが静かにずっと私の心を震わせ、

今回の作品たちが次々と生まれました。

 

そして個展のタイトルにしたこの絵を描いている間、

ずっと「約束」という言葉が頭の中に何度も浮かんできました。

 

いろいろな出会いや出来事もきっと私たちそれぞれがしてきた約束なんだと思います。

 

受け取って、渡していく。

 

私はその循環に身をゆだねていたいのです。

 

黒川ツナ子

 

受け取って 渡してゆく

満ちるまでの時間

Message from Hitomi Imamura

 

ツナ子さんが、晶ちゃんの詩から生まれたんです。

と、その作品「受け取って、渡していく」を初めて観た時、

末富晶の詩集「世界のはじめに」の聲の響きが画面を超えて

遠く微かな距離までも拡がっているようだった。

 

longingな霊的なちからが香り立つように

黒川ツナ子の絵には

そこはかとなく愛おしいすべてのものへの切望がある。

 

彼女の魂の集中力から溢れてくる想いが風に乗って、

まるで季節ごとの

お花のように香ってくるのだ。

 

日本の少女漫画の全盛期にあった霊的なミッションの遺伝子が感じられるような

筆使いの向こう岸には、聡明な少女たちが今も臨在している。

 

ツナ子さんの描く意識そのものが純真な勢いを持って、

この世界との架け橋のように生き生きと循環している。

 

ツナ子さんの存在を通して、

明らかにする

 

―私のつくる 私の世界-

 

絵と時空を巡る

末富晶の詩作品からもたらされたセッションの贈りもの。

 

大切な約束を思い出して

 

―満ちるまでの時間-

 

もしかして〜もしかして〜〜

この黒川ツナ子の絵と末富晶の詩による

コラボレーション作品集のわくわく感

ドキドキしてくるこの感じ!

 

そう それは遠い日の約束 

 

とにかく、、、

 

嬉しい

 

―砂糖菓子のような夢に浮かぶ―

 

Star Poets Gallery    Hitomi Imamura

 

私のつくる 私の世界

砂糖菓子のような夢にうかぶ

末富晶のメッセージ

 

「受け取って 渡してゆく」

 

そんなタイトルが付けられたツナ子さんの絵を見せていただいた時、
私の詩がきっかけとなり生まれた作品だと知って、
これまでに感じたことのない種類の喜びに身体が震えた。

 

淡い色彩が幾重にも重ねられた世界の中で、白い手が光を受け取り、渡している。
この光景を、どこかでずっと知っていたような、不思議な感覚。

 

その後、今回の個展の題名にもなっている「遠い日の約束」という作品を目にする機会を得て、
ツナ子さんの絵と出会ってから心の奥で感じ続けていたものが何なのか、その答えがやっと知れたような気がした。
予感とも呼べる微細な響きの正体は、いつかの約束。
受け取って 渡してゆく 互いの内にあるものを響かせ合っていこうと、遠い昔に決めてきたこと。
ツナ子さんと、私と、二人の間だけの話ではなくて。 ツナ子さんの絵と出会われた方、そのすべてと。
私の詩と出会っていただけた方、そのすべてと。
そこに互いの心を震わす共鳴が起きたなら、それは生まれる時にそれぞれが持ってきた「約束の種」に光が差したから。
この世に咲かそうと決めてきたものの存在が、一人ひとりの内に露わになるから。

 

私の種は今、言葉として聲として咲いている。
ツナ子さんの絵「深いところへ」の響きを受けて、新たな詩「泉」が花開く。
どこまでも連なる波紋のような循環がもたらすものは、なんと美しいのだろう。

この度スターポエッツギャラリーで開催される「遠い日の約束 – 黒川ツナ子Solo Exhibition 」が、豊かな響きを生む新たなはじまりの時となりますように。
この出会いに感謝を込めて。

 

末富晶

 

深いところに

「 泉 」

 

あなたの中にしかない泉があるよ
そこにもぐってごらんよ
深く深くどこまでも

 

帰り道のことは心配しないで
望めばいつでもこの場に戻るよ

 

ゆっくりゆっくり
もぐってごらんよ

 

そこに星を見つけるまで

 

あなたの泉だ
もちろん息もできる

 

ほらよく見てその星は
あなた自身の呼吸に合わせて

 

金に青に
光っているよ

 

黒川ツナ子「深いところに」× 末富晶 詩「泉」(この絵におくる新作詩)

 

黒川ツナ子 Profile

黒川ツナ子

1974年岡山県生まれ
1995年京都芸術短期大学ビジュアルデザイン科卒業
20代後半、結婚を機に当時勤めていたデザイン会社を退職し、専業主婦になる
長女、次女を出産、主婦として子育て中心の生活を送る中で、友人や知人から不定期に依頼を受けてイラストやデザイン、書の制作を行う
絵を描く事は自分との対話であり、子供とのコミュニケーションツールでもあった

 

少しずつオリジナルの作品が増えていく中で、ご縁に導かれるまま京都を中心に原画展や原画の展示イベントを主催したり参加したりしていくようになる

 

そして原画の展示イベントを年に数回のペースで行うようになっていた頃、杉本彩さんと出会い、動物愛護・福祉の活動に協力、参加するようになる
彼女が代表を務める公益財団法人動物環境福祉協会Evaのグッズや啓発動画へのイラスト提供
2021年より3年間にわたり、Evaオリジナルカレンダーの作画制作を担当する

 

2022年春より、拝観時の住蓮山安楽寺にて、御朱印を書かせていただいている
また同時期より安楽寺に伝わる
「九相図」「安楽寺縁起絵」
復元プロジェクトに制作スタッフとして参加する

 


私の作品全てに共通するテーマは
『Pray for happiness ~祈り~』です

 

いろいろな色が重なり合って生まれる色
その中のわずかな一色がなくてもその色は生まれません
自分が自分の色であり、お互いの色を尊重し合えば、きっとそれは調和した美しい世界になる
そんな思いで絵を描いています

 


末富 晶(すえとみ しょう) Profile

 

詩人・生け花アーティスト。

1983年 神戸市生まれ。

1991年 小学3年生の時に学校に行かなくなり、その後7年間を不登校児として過ごす。

1994年 華道家 松井禾風氏に出会い、師事。

生け花の修練を積み 1999年より華道壮風会の東京・神戸・パリ・ミラノで開催したギャラリーでのグループ展に作品を多数出展。

2000年 松竹映画「十五才 学校Ⅳ」(山田洋次監督作品)の制作に関わり作中詩原案者となる。

2018年 岩波ジュニア新書で、自分の体験を綴った『不登校でも大丈夫』(岩波書店)を出版。

2023年 第一詩集『世界のはじめに』(Star Poets Gallery叢書1)を出版。

天童大人プロデュース アートパフォーマンスProjet La Voix des Poètes-詩人の聲―第2151回(駒込平和教会)、第2184回(ギャルリー東京ユマニテ)、第2197回(ギャラリー絵夢)、第2224回(駒込平和教会)に参加。

『「目覚め」への道の歩き方』(春井星乃著/ナチュラルスピリット)にてイラストを担当。

 

E-mail : ruka6@goo.jp

Instagram : https://instagram.com/shou.suetomi/

 

2023/2/21 開催「-末富 晶 第一詩集「世界のはじめに」出版記念会-」>>