2016/11/9-14

京都タロット~宙のメサージュ~ 朋百香 原画展

 

 

2016/11/9(水)-14(月)

10:00 – 18:00(最終日16:00)
会場:烏丸御池 しまだいギャラリー
主催:Star Poets Gallery


オープニングレセプション特別企画-京都タロット誕生秘話&占術デモンストレーション-

2016/11/11(金) 15:00 – 17:00

(お茶とお菓子をご用意いたします。)

 
15:00 – 16:00 ◆ 朋百香(画)岩倉ミケ(原案)による京都タロットができるまでの秘話会。

16:00 – 17:00 ◆ 岩倉ミケによる京都タロット占術デモンストレーション。

 

会場:烏丸御池 しまだいギャラリー
協力:版画工房Artie
主催:Star Poets Gallery

 

 

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© 朋百香 ※無断掲載、転写は固くお断りいたします
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© 朋百香 ※無断掲載、転写は固くお断りいたします

 

 

京都タロット~宙のメサージュ 朋百香原画展のご案内

ふたりの女性の運命的な才能の出会いが、美しいタロットカードの神秘の具現化を産みました。

 

その名も「京都タロット〜宙のメサージュ」

 

2008年、原案者である岩倉ミケさんの夢見術のワークショップをスターポエッツで開催した際に、朋百香さんの描いた素敵な「アマテラス」の作品をイメージにお借りしたことがきっかけで、お二人が出会い、このプロジェクトが始まりました。

その後、お二人から作品が仕上がる度に数々のシンクロニシティーの不思議なお話を伺いながら、この何年間その過程において、とにかくすごいことが起きている! ということだけは確信していました。

 

そのプロセスは何度も幕が上がり幕を閉じながら、一作ごとに朋百香さんの精魂込めた美しい描写となり、絵の中に注がれていくのです。

まるでそれらの作品たちは熟成させた絵巻物語のように、新たな時の音を刻みながら今に再演されていくロングランの物語のごとくに迫ってきます。

その背後にある偉大な叡智とのやりとり、緻密な描写、軸の通った源泉の美しさは、孤高の精神を清くまっとうする朋百香さんの画家としての凜とした気品と集中力、強さを感じます。

 

TAROTは英語ではタローと読みます。逆から読むとTORATです。秘教をベースにした伝統的なタロットではトーラーの書と呼ばれる古代ユダヤの律法書の起源から来ているという説もあります。

タロットカードは現代においては様々なスタイルのものがありますが、京都タロットにおいて岩倉ミケさんの構築したその美しい智慧が結集した独自の内容は、日本の和の精神文化や、京都タロットならではのオリジナルなシンボリズムが展開され、神話や民話の世界を楽しく遊びながら、日本のことがわかってくるようなしくみにもなっています。

 

伝統的なタロットでは0番はFOOL(愚者)で始まる物語です。

人生の冒険の旅に出る若い男性が一寸先は闇であっても果敢に進んで行く美しい姿が描かれています。

人類の元型の始まりです。

この京都タロットではTAROが零番として黄金の龍に乗って登場します。

TAROとは日本においては神聖な若い男性の物語に見られる名前です。

TAROというシンボルもまた京都タロットのメッセンジャーではないでしょうか。

 

京都タロットは宙からインスピレーションを得た岩倉ミケさんが朋百香さんという、その美と意識を具現化する画家に出会ったことで、10余年の歳月をかけて完成した、世界に誇るTAROTになることでしょう。

この原画展がきっかけとなり、実際のカードとなって皆様にシェアできる日が一刻も早く訪れることを望みます。

 

日本の時空に宿る、原風景的な美と知恵の素粒子が朋百香さんという魂に託した大切な何かを、

「残していく」という絶対無限の光は

常に静かな月のように京の水面を照らしています。

 

私たちのこの先の人々へ。

 

皆様のご来場をこころよりお待ちしております。

 

 

スターポエッツギャラリー

今村仁美

 

 

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© 朋百香 ※無断掲載、転写は固くお断りいたします
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© 朋百香 ※無断掲載、転写は固くお断りいたします

 

 

京都タロットによせて

考えてみれば西に住む岩倉ミケさんと東に住む私が出会ったことが不思議の始まりだったのかもしれません。

「和のタロットカードを作るので絵を描いてほしい」と頼まれた時、私は二つ返事でお受けしました。

現代人が忘れている日本人の美徳、繊細でしなやかな感性、自然への畏敬の念、曖昧をよしとする独特の感覚。

私が抱く漠然とした そんなイメージをカード絵で表現してみたいと思ったからです。

 

岩倉ミケさんの「京都タロット」は壮大でロマンティックで幻想的、それでいて今を生きる私たちに大昔から連綿と受け継がれてきた「日本人の魂」を内側から揺さぶられる、そんな感覚を持ちました。

それは日本人としてのアイデンティティーを大いに刺激され、子供の頃に聞かされた神話や童話の世界がただの絵空事ではなく、実は私たちにとってDNAレベルのルーツであることを思い出させてくれます。

 

ミケさんからのプロットをもとに1枚1枚仕上げていった絵達は、時には実生活とシンクロしたり、時にはご縁を繋げたり、そして何より私自身に多くの気付きをもたらしました。

着手してから完成までの5年間、私は現実の世界とタロットの世界の両方を生きていた気がします。

それはとても不思議な感覚で、とても貴重な体験でした。

 

私たちは目に見える この現実の世界がすべてだと思っていますが、真理は目に見えないところに存在する。

私たちはそれを感じ取るしかない。

そう思うようになりました。

それからは、現実の世界で右往左往しながらも、ふとそれを俯瞰する自分もいることに気付かされるのです。

 

たかがカード、されどカード。

私はこの「京都タロット」が使い手と対話し、気付きをもたらすツールになると確信します。

そして早くそうなる日が来るようにと願うばかりです。

「あなた」がトリイをくぐって「たろう」と一緒に未知なる旅への一歩を踏み出すお手伝いが出来たら、これ以上の喜びはありません。

 

朋百香

 

あなたのセンス・オブ・ワンダーに捧ぐ

占い師ではなくても、タロットなどのカード術に親しんでいる方は意外と多いのではないでしょうか。

私もかつてそんな女の子の一人でした。

ずいぶんと昔の話ですが、『My Birthday』という占い雑誌が当時の少女たちを席巻していたのをご存知ですか。

美しい絵に秘められた意味に心をときめかせ、恋や未来の夢を付録の小さなカードに託していたものです。

 

単純な吉凶のみの子供の占いに飽き足らなくなった少女達の中から、本場のタロットカードへと導かれる方も多いようです。

「自分で」感じて「自らが」答えを探ることが大人の女性への変容の鍵だからでしょうか。

長年、夢日記を付けていた私の場合ですが、夢見のシンボルを解読する途上で、タロットカードに行き当たったのは、必然であったように思えてなりません。

 

図柄の象徴を現実に照らし合わせながら読み解いていく――この内なる対話とも言える作業は夢分析と同じく、自身の潜在意識との出会いでもあります。

この出会いを求めることが、タロットの大きな魅力の一つと言えるでしょう。

京都タロットが西洋タロットと違う点は、言うまでもなく、カードの仕組みとカード絵のシンボルが日本の神話や伝承に基づいた和のモチーフであること。

それにより、日本に住む私たちの感性…内なる神話とでもいうべき感受性に、より響くものであることです。

朋百香さんが描いた美しい78枚のカード絵は、霊妙な物語性に満ち、少女時代のあのときめきを思い出させてくれます。

そして、時には私たちを鼓舞し、時には慰めてくれる力あるツールとなるのです。

制作中、取り組んでいるカードのテーマを追体験するかのごとくの出来事が現れ、その不可思議さに、朋百香さんと私は驚き、神妙な気持ちにさせられることが常でした。

その時、その瞬間に訪れた一枚のカードの偶然性。図柄の放つ力とカードに対するリスペクト、この二つが交差する時、偶然は裏返り、必然として認識されるようになります。

これこそが潜在意識との出会いです。

このタロットに触れることで、日本特有の季節感や死生観、そこに流れている神話的な物語性も浮かび上がってくることでしょう。

このカード達が、縁のある人の元へ届けられ、日本人ならではのセンス・オブ・ワンダーを取り戻すささやかなきっかけとなりましたら、こんなに嬉しいことはありません。

 

岩倉ミケ

 

朋百香 Profile

Photo © Satoko Noguchi

1955年3月埼玉県浦和市に三人姉妹の三女として生まれる。
3歳の頃より東京千代田区に移転。少女時代を過ごす。
山脇学園短期大学卒。

 

幼い頃より叔父である洋画家、長岡忠三郎に水彩画を師事。
その後、画家、故・熊川昭典氏に油絵を師事。

 

短大卒業後は実家の家業である日本料理店を手伝いながら
絵を描く時を過ごす。

 

1979年結婚、出産、子育てを通して、1992年に植物画に出会う。
以来、13年間植物画に魅了され様々な植物を描き続ける。
その後、パステルや水彩など画材を変えながら独自の表現方法を模索。

 

現在は和紙に墨を用いた墨アート
日本画材、アクリル、墨、水彩などを自由自在に描く抽象絵画及びミクストメディアを表現している。
神奈川県横浜市在住。
JIAS日本国際美術家協会会員

 

<画歴>

1992年 植物画家 故・佐藤廣喜氏、佐々木啓子氏に師事。
1994年 この年より毎年、京橋ギャラリークボタにてグループ展に出品
(2005年まで)
2002年 JGSボタニカルアートコンテスト 優秀賞
2004年 銀座ギャラリー・アガペーにて植物画家、藤田規子氏と「二人展」
2005年 JIAS日本国際美術家協会主催、日・仏現代美術世界展出品
東京青山スパイラルで開催 以後、毎年出品
2006年 表参道、ラ・ベルモエにて個展「たまゆら」
太子堂、Star Poets Galleryにて個展「フィンドホーンの風」
箱根神社に「龍の夢」ご奉納
2007年 自由が丘、2nd  Stage にて「朋百香・個展」
代官山ヒルサイドテラスにて個展「花鳥風月」
2009年 京都の作家、岩倉ミケ氏監修のもと和のタロットカードの制作に入る。
第17回パリ国際サロン 出品 以後、毎年出品
2011年 第41回 メキシコ美術賞展 優秀賞受賞
宮崎県、大御神社に「アマテラス」ご奉納
2012年 サロン・ドトーヌ入選 パリ、シャンゼリゼ通りにて開催 以後毎年出品
2014年 「京都タロット」全78枚の作画完成
第28回 パリ国際サロン、個展部門出品、パリ3区マレ地区にて開催
2015年 第29回 パリ国際サロン「新エコールドパリ浮世・絵賞」受賞
2016年 「浮世・絵賞」を受賞した副賞として、NEPUの公認作家として1年間の国内外での広報活動。
秋にはパリ、ギャラリー・デュ・マレにてミニ個展部門に推薦出品。

<出版物>
2008年 アーカイバル®画集(株式会社アーティー製作)「朋百香」

 

http://www.tomoko-358.com

 

 

岩倉ミケ Profile

Photo © Satoko Noguchi

1968年滋賀県生まれ。

池坊短期大学卒。京都在住歴25年目。

三毛庵ワークス主宰。ヘナチョコ神秘学講師。

 

女子大生DJ、バスガイド、地方紙記者、ナレーターコンパニオン、会社員、ギャラリースタッフ、ワークショップスタッフ、POPクリエーターを経て、現在主婦業のかたわら、本名で商業ライティング及びプランナーとして活動。

得意分野は京モノ、神社仏閣。

岩倉ミケとしては『珍妙美』をテーマに「日常という面白味を再発見する喜び」を発信、展開中。

O型、水瓶座。一女一男の母。

 

『京都タロット 宙のメサージュ』は構想も含めると発表までに10年を費やす。

’08年からは画家の朋百香さんと制作、’16年発表。

‘06年『絶対、ハッピー体質になれる!夢見レッスン帳』(マガジンハウス刊)を出版。

’14年以降 『京都検定 問題と解説』(京都新聞出版センター刊)執筆陣の一人。

 

◯岩倉ミケのHP: http://mk-iwakura.com『夢と珍妙美』

◯京都タロットのHP:http://www.k-tarot.com『京都タロット 宙のメサージュ』