2025/5/18

吟遊現代 VOL.1 はなのいろとあまのいろ

 

詩と聲と音楽 三人の吟遊詩人が歴史と呼応する

 

日時 2025/5/18(日)
15:00開演(14:00開場)
入場料

4,000円(別途拝観料500円は山門入り口にてお納めください。)

15:00開演(14:00に開場しますので安楽寺の拝観をお楽しみくださいませ)

会場

京都住蓮山  安楽寺
〒606-8422 京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町21番地(Access
哲学の道より一本山際の、通称”隠れ道”に面しています。法然院の南側。
石段の上に見える山門が目印です。
※当日は拝観日ではございませんので、寺門入り口は15時になり次第閉門致します。ご注意くださいませ。

主催

Star Poets Gallery KYOTO
主宰:吟遊現代
絵画展示:黒川ツナ子
Prod. :今村仁美

ご予約お申し込み

ご予約はONLINE SHOPよりご決済にてお受付を完了いたします。

(ご決済後のご返信等は特にございませんので当日直接会場にお越しください)

お問い合わせ

スターポエッツギャラリー 担当;今村

as@star-poets.com

080-4339-4196

今村FBメッセージ

https://www.facebook.com/hitomi.imamura.140

出演

末富晶 友理 中峯翔

タイムテーブル

 

  • 14:00 開場、ご案内

  • 14:30 ご挨拶、安楽寺縁起のお話

  • 15:00 第一部 ~HIRAKU 詩と聲と音のパフォーマンス~

  • 16:30 終了

     

    「客殿  椛」へ移動(お茶とお菓子をご用意しております。)

     

  • 17:00 第二部 演奏と聲とお話

  • 18:00 終了予定

    ※時間は前後する可能性があります

 


太古未だ開かざる頃より、

数々の人間の想ヒが

時を繋ぎ、空を繋ぎ、

人と人とを繋いできました。

時として畏怖、時として迫害の対象であった

吟遊詩人が一身に引き受けたのは、脈々と続く人間の想ヒ、

慟哭と歓びの肉聲であったと思います。

 

吟遊現代 VOL.1

~はなのいろとあまのいろ~

 

二〇二四年五月 結成、

九月初公演

「VOL.0 言霊と音霊」

の開催を実現した

現代に生きる三人の

吟遊詩人がこの度、

安楽寺という

由緒ある場をお借りし、

新時代に向けて新たな

歴史を紡ぎます。


 

吟遊現代VOL.0の詳細はこちらから ↓

吟遊現代 VOL.0 言霊と音霊〜詩と聲と音楽〜

 

吟遊現代VOL.0 YouTube ↓


友理

–それぞれのゴーストに、アクセスする。

 

混沌の世の中である今だからこそ、の重さ、煌めきを表現したい。
音楽は音符という世界共通の言語の上に成り立つ「音」であり、それ故に言語や人種の壁を超えて世界中の人間のを揺さぶることが出来る。
日本語は日本語というルールを持った言語の上になりたつ「音」でしかない。
では、その「音」にそれぞれ自らの魂を吹き込み、「聲」として響かせることで、我々は互いの魂にアクセスし、共鳴することが可能な筈だ。
誠意と熱意の籠った心からの「」は方言や言語の枠を超え、相手に訴えかける力を持つ。
さらには共通言語を用いながらも互いに共感し合い、想いを共有することの難しい「人類」という存在が、一つの大きな共同体となり、生命体となり、
あらゆる透明な幽霊の複合体」(宮沢賢治『春と修羅』「序」)となることが出来ると、–「人間の聲」には、その力があると確信している。–「平和」とは何か。

 

全く違った作風、聲を持った我々三名が三者三様のゴーストを受け取り、互いにアクセスし、高め合い、聴取や外の世界に発信することでまったく新しい共有の場を作っていきたい。

 


「みやこふる」(抜粋)

 

雨の巨人

という怪物の話を聞いたことがあるか

雨の中をただ歩き     雨が止むと消えてしまう

身の丈は計り知れず高く      頭はいつも雲の上にあって

その顔を見ることはできない

 

だが   木々生えそろう彼の頭の上には 老齢の鳥が一羽いるのだ

降りやまぬうち 延々と       それから

時を語る鳥の唇       形のよい舌は   かつての風景画である

語るために嘴をなくし

それでも語り尽くせぬ悲劇の鳥よ

いま降る雨は  いったい      いつの水であろう

 

百年   千年  〈あるいは修羅の十億年〉

 

顔が   花のようにはじけた動物たちの行進

歩いてゆく恐竜に     取り残される人たち

足元にあるいくつもの唇      小さな波紋      は

飛沫を唾吐き

わたしはネイティブの娘となって

聞く   いまやって来たばかりの       雨のふるさと

生まれたまま数億年とし老いた

輪廻を超えた水のさえずりを

全身の耳となって

 

―― 長編詩『雨の巨人』より 古都にて記す


Profile

友理(ゆうり)
詩人、筑豊ゴットン節唄者、文学修士
日本文藝家協会会員

 

友理

1987年生。福岡県飯塚市在住。

筑豊弁と標準語による土俗的で物語的な節回しが特徴。

2020年より国際詩祭への参加を始める。
地元筑豊の炭坑唄である「ゴットン節」の唯一の唄者としても知られている。

 

著者(単著)

『子取りの産声』(思潮社)にて学長賞

『長編詩 雨の巨人』(響文社、飯塚市郷土資料登録)

『虫じゃ!~皮膚科老人の銀河~』(阿吽塾)

『Seeking for the Elephant』(私家版英訳集、西端しづか、Y. Tashiro、友理訳)

『Buscand al elefante』(私家版スペイン語訳集、エクトル・シエラ訳)

その他刊行物多数

 

Youtube

https://www.youtube.com/@yuuri2190

facebook

https://www.facebook.com/yuri.shibata.144

X @Yuttanshara0002

Instagram @yu_ri.shara

 


中峯翔

–意宣りと霊駆り

 

言葉、音の波動は空間を震わせ伝播していて、
「あらゆる透明な幽霊の複合体」へ作用を起こす。

全ての人が詩人であり芸術家
自分の聲や言葉に気づくことは、
生命や魂のふくらみに触れること。

信じ、続け、発していくことがそのまま意宣りであり霊駆り。
言葉は潜象から現象への橋、聲はそれぞれを超え、無を開く鍵になる。

三人での響き合い、新しいうねりを上げていきたいです。

 


「夜空を耕すのは」

 

夜空を耕すのは

君の心の豊かさだ

星降る清き夜

古き良きを知る

 

夜明け方微睡んで

夢はもうそこになく

朝露の一雫

遥か銀河を知る

 

なんにもないままで

それこそあるがまま

心はただ風の

通り道だった


Profile

中峯翔(なかみね しょう)

 

中峯翔

 

大阪新世界BARのこされ島二代目島主。
ガットギターでの弾き語りを主軸に、ライブ、映画や映像作品への楽曲提供、絵や造型などの表現を展開。
父の遺したアトリエ、畑にも手を入れ、思索、詞作の日々を過ごしている。

 

Youtube

https://www.youtube.com/@shonakamine

X @sho_nakamine

Instagram @nocosarejima_shinsekai

 


末富晶

 

–真実を貫く言葉と聲。

 

現代においてそれを耳にする機会はとても少ない。
真実の言葉は、は、一体この世界のどこに隠れているのだろう

『ことばのちから』という言葉が不用意に一人歩きしているように感じることもあるけれど、本当はそれは、一人ひとりのうちに眠っていて、解放を待っている
真実の言葉と聲の響きは、そこに唯一とどいて、内より深く震わせる。
互いのその深みにアクセスし合い、響き合うことができたら、何かとてつもなくすごいことが始まっていくのではないか。

三人の詩人が織りなす、時を超え満ちる数多の聲との共鳴空間
ここに集うすべての存在とともに、真実の言葉と聲に開かれる場となりますように。

 


「命」

 

弦をしならせ
矢を放て

 

銀の矢をもって
黄金の的を射貫け

 

ほんの一寸乱れれば
その角度はもう意味を成さない

 

鋼の矢を銀に
鉄の的を金に変える
光の方向を見つけ出し

 

身体中を弓として

 

その文字通り
命をかけて矢を放て


Profile

末富晶(すえとみ しょう)
詩人・生け花アーティスト。

 

末富晶

1983 年 神戸市生まれ。
1991 年 小学3年生の時に学校に行かなくなり、その後7年間を不登校児として過ごす。
1994 年 華道家 松井禾風氏に出会い、師事。

 

生け花の修練を積み 1999 年より華道壮風会の東京・神戸・パリ・ミラノで開催したギャラリーでのグループ展に作品を多数出展。

2000 年 松竹映画「十五才 学校Ⅳ」(山田洋次監督作品)の制作に関わり作中詩原案者となる。

2018 年 岩波ジュニア新書で、自分の体験を綴った『不登校でも大丈夫』(岩波書店)を出版。

 

Youtube 末富晶| 世界のはじめに

https://www.youtube.com/@sekainohajimeni

facebook

https://www.facebook.com/seikuudayori

Instagram @shou.suetomi

 


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