2011/6/22

詩人の肉聲とコトバとを聴く La Voix des poetes(詩人の聲)

2006年からスタートした天童大人さんプロデュースのプロジェクト
「La Voix des poètes(詩人の聲)」は現在も継続して全国各地で継続して開催されています。

 

詩人の肉聲とコトバとを聴く La Voix des poètes(詩人の聲) 開催によせて

天童大人さんプロデュースのプロジェクトLa Voix des poètes(詩人の聲) ついに600回を超えました。
2006年10月14日、日本のポエトリーリーディングの先達 白石かずこさんの声から口火を切り、
全国、北海道から沖縄まで日本を代表する131人あまりの詩人が参加し、都心の6つの画廊を巡回しています。(2011/2月現在)

 

詩人が自らの詩集を片手に演出としての装置や音楽も何もなく
ただ空間に聲を発していくというシンプルな構成です。
日本語の響き、音霊、ことたま、声の、ことばのちからが
いかように詩人のスピリット・フィルターを通して発せられるか。
東京のエネルギーラインが静かに動いています。

 

私共スターポエッツでは一時間に一人の詩人の作品を堪能するという
この贅沢な企画を 推奨し皆様に共有したくぜひご参加をお待ちしております。

Star Poets Gallery 今村仁美

 

 

日程
2011年
6月 6月22日(水) 第643回 中村洋子 18:30 受付19:00開演
       
3月 3月11日(金) 第612回 雨宮慶子 18:30 受付19:00開演
       
1月 1月18日(火) 第587回 神泉 薫 18:30 受付19:00開演
       
2010年   
11月 11月18日(木) 第569回 伊藤比呂美 18:30 受付19:00開演
  11月9日(火) 第564回 南原充士 18:30 受付19:00開演
       
9月 9月2日(木) 第535回 池田 康 18:30 受付19:00開演
       
7月 7月23日(金) 第517回 叶美紗子 18:30 受付19:00開演
       
6月 6月24日(木) 第506回 井上瑛子 18:30 受付19:00開演
       
5月 5月6日(木) 第483回 岩崎迪子 18:30 受付19:00開演
       
4月 4月15日(木) 第477回 向井千代子 18:30 受付19:00開演
       
3月 3月18日(木) 第463回 筏丸けいこ 18:30 受付19:00開演
       
2月 2月16日(火) 第454回 河野聡子 18:30 受付19:00開演
       
2009年   
12月 12月10日(木) 第425回 なかにしけふこ 18:30 受付19:00開演
       
11月 11月4日(水) 第409回 なかにしけふこ 18:30 受付19:00開演
       
10月 10月1日(木) 第401回 山田亮太 18:30 受付19:00開演
       
9月 9月4日(金) 第388回 下川敬明 18:30 受付19:00開演
  9月3日(木) 第387回 長屋のりこ 18:30 受付19:00開演
       
8月 8月19日(水) 第378回 長谷川 忍 18:30 受付19:00開演
       
7月 7月14日(火) 第362回 河野聡子 18:30 受付19:00開演
  7月7日(火) 第357回 山田亮太 18:30 受付19:00開演
       
6月 6月4日(木) 第341回 村山精二 18:30 受付19:00開演
       
5月 5月26日(火) 第336回 松尾真由美 18:30 受付19:00開演
       
4月 4月7日(火) 第321回 河野聡子 18:30 受付19:00開演
       
3月 3月6日(金) 第311回 森川雅美 18:30 受付19:00開演
  3月5日(木) 第310回 村山精二 18:30 受付19:00開演
       
2月 2月28日(土) 第309回 伊藤比呂美 18:30 受付19:00開演
  2月12日(木) 第303回 辰巳泰子 18:30 受付19:00開演
       
1月 1月17日(土) 第293回 浜江順子 18:30 受付19:00開演
  1月15日(木) 第291回 辰巳泰子 18:30 受付19:00開演
       
2008年   
12月 12月12日(金) 第275回 白石かずこ 18:30 受付19:00開演
  12月11日(木) 第274回 河野聡子 18:30 受付19:00開演
       
11月 11月20日(木) 第271回 白石かずこ 18:30 受付19:00開演
       
10月 10月14日(火) 第258回 原田道子 18:30 受付19:00開演
  10月9日(木) 第257回 中村恵美 18:30 受付19:00開演
  10月7日(火) 第256回 山崎佳代子 18:30 受付19:00開演
       
9月 9月16日(火) 第251回 坂井のぶこ 18:30 受付19:00開演
  9月11日(木) 第250回 薦田 愛 18:30 受付19:00開演
  9月9日(火) 第249回 武藤ゆかり 18:30 受付19:00開演
  9月5日(金) 第245回 四元康裕 18:30 受付19:00開演
       
8月 8月26日(火) 第240回 中村恵美 18:30 受付19:00開演
  8月22日(金) 第239回 白石かずこ 18:30 受付19:00開演
  8月14日(木) 第238回 原田道子 18:30 受付19:00開演
       
7月 7月19日(土) 第231回 河野聡子 18:30 受付19:00開演
  7月18日(金) 第230回 小池昌代 18:30 受付19:00開演
  7月17日(木) 第229回 峰岸了子 18:30 受付19:00開演
       
6月 6月26日(木) 第219回 野木京子 18:30 受付19:00開演
  6月17日(火) 第218回 福田純子 18:30 受付19:00開演
  6月13日(金) 第217回 有働薫 18:30 受付19:00開演
  6月8日(日) 第215回 伊藤比呂美 *16:00 受付17:00開演
       
5月 5月15日(木) 第211回 新井高子 18:30 受付19:00開演
  5月9日(金) 第209回 稲葉真弓 18:30 受付19:00開演
  5月8日(木) 第208回 浜江順子 18:30 受付19:00開演
       
4月 4月15日(火) 第199回 河野聡子 18:30 受付19:00開演
  4月1日(火) 第194回 天童大人 18:30 受付19:00開演
       
3月 3月16日(日) 第185回 伊藤比呂美 17:30 受付18:00開演
  3月14日(金) 第184回 福田純子 18:30 受付19:00開演
  3月13日(木) 第183回 金井雄二 18:30 受付19:00開演

 

 

第643回 日時:2011年6月22日(水) 18:30受付 19:00開演 中村洋子

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第二詩集『もてなしの夜』を朗読します。
中年に挫折、その失望からいかに更生 するか。
太陽や空に語りかけて、よみがえりをはかった作品集です。
まだ迷いが残 っていますが、明るさもみえる短い詩篇です。
どうか、聴きにいらして下さい。

 

Profile

中村洋子(なかむら ようこ)
2010年10月 詩集『匙』(砂子屋書房)
2002年2月 詩集『もてなしの夜』(思潮社)
1992年6月 書誌『春山行夫』(日外アソシエーツ)
1987年3月 詩集『途上』(芸風書院)
日本詩人クラブ、日本歌曲振興会 所属


第612回 日時:2011年3月11日(金) 18:30受付 19:00開演 雨宮慶子

 

 


第587回 日時:2011年1月18日(火) 18:30受付 19:00開演 神泉 薫

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聲の神殿へと歩み始める人の息吹きの木漏れ日を

 

Profile

神泉 薫(しんせん かおる)
中村恵美による著書
2002年 『火よ!』(書肆山田) 第8回中原中也賞受賞
2004年 英訳詩集『Flame』(山口市) 2005年 『十字路』(書肆山田)
日本文藝家協会会員  現在、絵本を製作中
E-mail :shinsen-kaoru@peace.memail.jp
http://kamiizumikaoru.cocolog-nifty.com/
http://ameblo.jp/himawarisaku0805/(1日1篇、詩のことば)


第569回 日時:2010年11月18日(木) 18:30受付 19:00開演 伊藤比呂美

 

Profile

伊藤比呂美
1955年東京生まれ。
1984年に熊本移住。
1997年カリフォル ニアへ移住。
今は熊本とカリフォルニアを行ったり来たり。
主な詩集は「現代詩文庫伊藤比呂美詩集」「わたしはあんじゅひめ子である」「のろとさにわ」(上野千鶴子と共著)
「河原荒草」「とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起」など。


第535回 日時:2010年11月9日(火) 18:30受付 19:00開演 南原充士

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<<「詩人の聲」に参加するにあたって>>
朗読についてはほとんど経験がなかったのですが、天童大人さんからお誘いを受けたので、これもなにかのご縁と思って思い切ってお引き受けしました。
詩を書き始めて約40年。いろいろなスタイルの作品を書いてきました。今回は折角の機会ですので、抒情詩、叙事詩、言葉遊びといったスタイルの異なった詩をたくさん読ませていただきたいと思っています。
「Star Poets Gallery」ではなんどかほかの詩人の聲を聴かせていただいた経験があります。コンパクトでおしゃれな空間でわたしも精一杯皆様に芸術の秋を味わっていただくために声を出すための準備を鋭意進めていきたいと思いますので、どうぞ奮ってお出かけください。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

Profile

南原充士(なんばら・じゅうし)
昭和24(1949)年 茨城県生まれ
詩集「散歩道」「レクイエム」「エスの海」「個体から類へ涙液をにじませるfocusのずらし方・ほか」「笑顔の法則」「花開くGENE」「タイムマシン幻想」
現在、詩誌「SPACE」「repure」に参加
<ブログ>
「きままな詩歌の森」(詩歌中心) http://nambara14.exblog.jp/
「越落の園」(エッセイ中心) http://blogs.yahoo.co.jp/nambara27/folder/1495442.html


第535回 日時:2010年9月2日(木) 18:30受付 19:00開演 池田 康

池田 康 朗読会
-詩集『一座』を読むー

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7月に刊行した詩集『一座』は、戯曲の書法様式をベースにして、128の詩断片をまとめる形で書かれた長篇詩です。
どのようにしてこんな形になるに至ったかについての多少のエピソードをまじえながら、朗読を試みたいと思います。

 

Profile

池田 康 (いけだ・やすし)
1964年名古屋市生まれ
名古屋大学大学院文学研究科博士前期課程修了
詩集『ロマンツェ』(1994)
詩集『星を狩る夜の道』(2005)
選詩集『溯航94/05』(2010)
詩集『一座』(2010)
ほかに戯曲、評論など執筆する
洪水企画代表、詩と音楽のための「洪水」編集発行人
「洪水」は年2回発行で、これまでに7冊出しており、作曲家の伊福部昭、西村朗、新実徳英、三輪眞弘、詩人の白石かずこ、佐々木幹郎、などの特集を組んでいる。
http://www.kozui.net/
http://kozui.sblo.jp/


第517回 日時:2010年7月23日(金) 18:30受付 19:00開演 叶美紗子

kanoh

たおやかに ゆるやかに
つよく やさしく ことばの舟を漕ぐ
放たれた肉聲が
世界に 宙(そら)に ほんのすこし
響くことを信じて

 

見上げると そこに
ことばの煌めきを映した虹が―――

 

Profile

叶美紗子
1979年生まれ
2008年 第一詩集『虹鏡』出版
葉山町在住


第506回 日時:2011年6月24日(木)18:30受付 19:00開演 井上瑛子

 

 


第483回 日時:2010年5月6日(木) 18:30受付 19:00開演 岩崎迪子

 

Profile

岩崎迪子
1949年 東京三鷹生まれ
小平市在住
詩集 「日の食卓」「花首」「続銭湯物語」「臨月と帽子」「陽の手」


第477回 日時:2010年4月15日(木) 18:30受付 19:00開演 向井千代子

mukai

その夜
嵐が吹き荒れた
雲が追い立てられるように走った
ロシアでは何百人という人の命が
テロ行為に失われて
嘆き悲しむ人の声が風の中に響いていた

「その夜嵐が吹き荒れた」より

 

Profile

向井千代子
1943年 栃木県生まれ
白鴎大学勤務。
「きんぐさり」同人、「小樽詩話会」会員。

 

詩集
1993年 『いぬふぐり』近代文芸社
2002年 『きんぽうげ』花神社
2006年 『白木蓮』花神社
2010年 『ワイルド・クレマティス』緑鯨社


第463回 日時:2010年3月18日(木) 18:30受付 19:00開演 筏丸けいこ

 

Profile

筏丸けいこ
1950年東京生まれ。
1984年から埼玉県坂戸市に住みはじめる。
秩父連峰を眺めて・・・この頃は、すっかり慣れました。
詩集は「再婚譚とめさん」「あかいパラソルをさしたフランケンシュタイン」「パプリカ・ブリーカー」。
他に「いつもお祭り気分‐幇間の世界」「試してよかった!自然美容法」など。


第454回 日時:2010年2月16日(火) 18:30受付 19:00開演 河野聡子

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Profile

河野聡子
1972年福岡生まれ
2002年より現代詩を書き始める。
2003年秋より『現代詩手帖』に投稿をはじめ、2006年夏まで継続。その間、多数入選。
2006年 4月、詩や戯曲、評論等の雑誌発行をメインとする団体「TOLTA」を開始、以後年1回のペースで本誌を発行中。
11月、パフォーマンス+トークイベント「アンユナイテッド・ネイションズ―詩はどのように書かれるか―」(於首都大学東京)を開催。
2007年 9月 『時計一族』 (思潮社)上梓


第425回 日時:2009年12月10日(木) 18:30受付 19:00開演 なかにしけふこ

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Profile

なかにしけふこ
1971年 東京都武蔵野市に生まれる。

東京大学文学部、同大学大学院人文社会研究科修士課程・博士課程で古代ローマ宗教文化史と宗教学・宗教史学を学ぶ。

2001年から2002年にかけて『現代詩手帖』『ユリイカ』新人作品欄に投稿、多数入選。

現在は総合文藝誌『イリプス』と塚本邦雄創設歌誌『玲瓏』に定期的に作品を発表している。

著書に『The Illuminated Park 閃光の庭』(書肆山田、2009年)、
訳書にキース・ホプキンズ『神々にあふれる世界』(共訳・中西恭子名義、岩波書店、2004年) がある。


第409回 日時:2009年11月4日(水) 18:30受付 19:00開演 なかにしけふこ

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Profile

なかにしけふこ
1971年 東京都武蔵野市に生まれる。

東京大学文学部、同大学大学院人文社会研究科修士課程・博士課程で古代ローマ宗教文化史と宗教学・宗教史学を学ぶ。

2001年から2002年にかけて『現代詩手帖』『ユリイカ』新人作品欄に投稿、多数入選。

現在は総合文藝誌『イリプス』と塚本邦雄創設歌誌『玲瓏』に定期的に作品を発表している。

著書に『The Illuminated Park 閃光の庭』(書肆山田、2009年)、
訳書にキース・ホプキンズ『神々にあふれる世界』(共訳・中西恭子名義、岩波書店、2004年) がある。


第401回 日時:2009年10月1日(木) 18:30受付 19:00開演 山田亮太

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Profile

山田亮太
1982年北海道旭川市生まれ。
2006年よりヴァーバル・アート・ユニット「TOLTA」(トルタ)での活動を始める。
2009年『ジャイアントフィールド』(思潮社)上梓。
2009年から2010年にかけて『ジャイアントフィールド』を通してさまざまな人、場所、ものと関わる
「ジャイアントフィールド・ジャイアントマーチ・プロジェクト」を実施。
http://tolta.web.fc2.com/index.html


第388回 日時:2009年9月4日(金) 18:30受付 19:00開演 下川敬明

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きみを追いかけていたはずなのに
気が付くと 
いつの間にか追い越してしまっている

 

鏡のなかで含み笑いする影のように
振り返れば
はるか彼方で手を振っている

 

『こだま』 by Hiroaki

 

Profile

下川敬明
1953年 神奈川県横須賀市生まれ。
2008年 第18回伊東静雄賞奨励賞受賞
米海軍横須賀基地勤務。
小樽詩話会会員。

 

詩集
1999年 『光の惑星』 緑鯨社
2001年 『風の喉笛』 緑鯨社
2004年 『Jazz +4』
2005年 『風がみる夢』
2006年 『Four Animals 動物たち四匹』
2007年 『書かれていくもの 2007』


第387回 日時:2009年9月3日(木) 18:30受付 19:00開演 長屋のり子

デッサン/丸山勝三
デッサン/丸山勝三

’60安保の年、心を寄せる人とこの太子堂を深夜歩いたことがある。
デモの解散後、その昂揚を熱のように身に纏ったまま、首相官邸の南平台から、ずっと歩いて迷い込んだ街だ。
夜目に梅の花が春の微風にそよいで白く浮かびあがり、匂い立っていた。
長い漂流の末、半世紀ぶり、この地の地霊(ゲニウス・ロキ)に呼ばれて立ち還った。
あの夜、私達の胸に流れ込み涙のように広がった…梅の芳香…に近付く詩を書く、逝った言葉を取り戻す、
――それが、これまでも、これからも、私の創作の「永遠の宿題」だ。

 

ここは島か?
セイレーンが歌っている。誘っている。
絡めとられて私も、その営為をどこまでも行く気でいる。
言葉という武器を握りしめて。

長屋のり子

Profile

長屋のり子
1940年 東京神田の生まれ。
1962年 文化学院文科卒業。
手芸誌編集長を経てノンフィクションライター。
現在、小樽詩話会会員。
北海道小樽市在住。

 

詩集 
2004年 『饗宴』あとりえ九年母
2005年 『洗面器の水になった夢は』あとりえ九年母
2008年 『睡蓮』ぽえとりくす舎
小説
『お兄ちゃんをゆるして』プレス東京出版、他


第378回 日時:2011年8月19日(水)18:30受付 19:00開演 長谷川 忍

 

 


第362回 日時:2009年7月14日(火) 18:30受付 19:00開演 河野聡子

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Profile

河野聡子
1972年福岡生まれ
2002年より現代詩を書き始める。
2003年秋より『現代詩手帖』に投稿をはじめ、2006年夏まで継続。その間、多数入選。
2006年 4月、詩や戯曲、評論等の雑誌発行をメインとする団体「TOLTA」を開始、以後年1回のペースで本誌を発行中。
11月、パフォーマンス+トークイベント「アンユナイテッド・ネイションズ―詩はどのように書かれるか―」(於首都大学東京)を開催。
2007年 9月 『時計一族』 (思潮社)上梓


第357回 日時:2009年7月7日(火) 18:30受付 19:00開演 山田亮太

yamada_photo yamada_book

Profile

山田亮太
1982年北海道旭川市生まれ。
2006年よりヴァーバル・アート・ユニット「TOLTA」(トルタ)での活動を始める。
2009年『ジャイアントフィールド』(思潮社)上梓。
2009年から2010年にかけて『ジャイアントフィールド』を通してさまざまな人、場所、ものと関わる
「ジャイアントフィールド・ジャイアントマーチ・プロジェクト」を実施。
http://tolta.web.fc2.com/index.html


第341回 日時:2009年6月4日(木) 18:30受付 19:00開演 村山精二

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Profile

村山精二
1949年 北海道赤平市生まれ
     西さがみ文芸愛好会、横浜詩人会、日本詩人クラブ、日本ペンクラブ、日本文藝家協会、各会員

 

1997年~現在 日本詩人クラブОA化推進専門委員
1998年~2002年 日本ペンクラブ電子メディア対応研究会委員
1999年~2003年 日本詩人クラブ常任理事
1999年~2003年 日本ペンクラブ電子メディア対応研究会副座長
2003年~2005年 日本ペンクラブ電子文藝館委員会委員
2005年~2007年 日本詩人クラブ理事
2005年~現在 日本ペンクラブ電子文藝館委員会副委員長
2006年~現在 西さがみ文芸愛好会運営委員
2007年~現在 日本詩人クラブ常任理事

http://homepage2.nifty.com/GOMAME/index.htm


第336回 日時:2009年5月26日(火) 18:30受付 19:00開演 松尾真由美

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Profile

松尾真由美
1961年北海道生まれ
1995年から個人詩誌「ぷあぞん」発行

 

詩集
1999年 『燭花』思潮社
2001年 『密約―オブリガート』思潮社
2002年 『揺籃期―メッザ・ヴォーチェ』思潮社
2004年 『彩管譜―コンチェルティーノ』思潮社
2004年 『睡濫』思潮社
近刊   『不完全協和音consonanza imperfetto』思潮社

 

アンソロジー
2002年 『短篇集 夜』驢馬出版
2007年 『現代詩最前線』北溟社
2008年 『小野十三郎を読む』思潮社

 

展覧会
2007年 「詩人とアーティストのクリスマスミニアート展」銀座ギャラリー志門
       詩松尾真由美 写真森美千代 総合デザインM企画のコラボレーション 作品にて参加
2009年 11月にアートボックスと詩のコラボレーション展を東京と札幌にて 開催予定

その他

2003年 「詩学」詩書月評担当
2005年 「現代詩手帖」投稿欄選者
2004~2008年 北海道新聞詩時評担当
2008年秋 東京に転居


第321回 日時:2009年4月7日(火) 18:30受付 19:00開演 河野聡子

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Profile

河野聡子
1972年福岡生まれ
2002年より現代詩を書き始める。
2003年秋より『現代詩手帖』に投稿をはじめ、2006年夏まで継続。その間、多数入選。
2006年 4月、詩や戯曲、評論等の雑誌発行をメインとする団体「TOLTA」を開始、以後年1回のペースで本誌を発行中。
11月、パフォーマンス+トークイベント「アンユナイテッド・ネイションズ―詩はどのように書かれるか―」(於首都大学東京)を開催。
2007年 9月 『時計一族』 (思潮社)上梓


第311回 日時:2009年3月6日(金) 18:30受付 19:00開演 森川雅美

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今回は未刊の最新詩集『夜明け前に斜めから陽が射している』を読みます。
半分近くは未発表の作品です。

 

Profile

森川雅美(詩人)
1964年兵庫県西宮市生れ。
詩集に『流れの地形』『くるぶしのふかい湖』『山越』(すべて思潮社)。
同人詩誌「あんど」「酒乱」を発行するあんど出版主催。


第310回 日時:2009年3月5日(木) 18:30受付 19:00開演 村山精二

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身の程知らずにも参加させていただく気になりました。
もともと朗読の必要性は感じていて、20歳頃から地元の市民会館などで朗読をやっていましたが、次第に嫌気が差してきました。
ろくに発声練習もやらずに、ボソボソと読むのが詩人らしくていい、というような風潮に、
それは違うだろう、聴く人の立場にもなってみろ、と思って、彼らとは同調しなくなったのです。

 

かと言って、自分から朗読会を立ち上げるまではせず、30年ほどが過ぎてしまいました。
そんな時に、この2年ほど〈詩人の聲〉を聴かせてもらう機会に恵まれました。
詩の朗読とはこうでなくてはいけないと思い、楽しみに聴かせてもらっていました。

 

今回、天童さんのお誘いに乗る気になったのは、自分でやろうとして出来なかったことを天童さんがおやりに なっていて、
それに対する敬意の表れでもあります。

 

3月5日に朗読させてもらうことになって、すぐに第3詩集の『村山精二取り扱い説明書』をやりたいと思い ました。
これは1985年に手作りで作ったものです。
パソコンがまだマイコンと呼ばれていた時代に、一式揃えるのに100万円も掛かったコンピュータで100部だけ作りま した。
私もまだ36歳という若さで、若書きがいとおしい詩集です。
書評でも何度か採り上げていただきましたが、その多くが「これは詩ではない」というもので、非常に 評判が悪く、尚更いとおしさがこみ上げてきます。

 

それから4半世紀近く、21世紀の現代に耐えられるかどうか、楽しみです。

2009.01.16
村山精二

Profile

村山精二
1949年 北海道赤平市生まれ
     西さがみ文芸愛好会、横浜詩人会、日本詩人クラブ、日本ペンクラブ、日本文藝家協会、各会員

 

1997年~現在 日本詩人クラブОA化推進専門委員
1998年~2002年 日本ペンクラブ電子メディア対応研究会委員
1999年~2003年 日本詩人クラブ常任理事
1999年~2003年 日本ペンクラブ電子メディア対応研究会副座長
2003年~2005年 日本ペンクラブ電子文藝館委員会委員
2005年~2007年 日本詩人クラブ理事
2005年~現在 日本ペンクラブ電子文藝館委員会副委員長
2006年~現在 西さがみ文芸愛好会運営委員
2007年~現在 日本詩人クラブ常任理事

http://homepage2.nifty.com/GOMAME/index.htm


第309回 日時:2009年2月28日(土) 18:30受付 19:00開演 伊藤比呂美

 

Profile

伊藤比呂美
1955年東京生まれ。
1984年に熊本移住。
1997年カリフォル ニアへ移住。
今は熊本とカリフォルニアを行ったり来たり。
主な詩集は「現代詩文庫伊藤比呂美詩集」「わたしはあんじゅひめ子である」「のろとさにわ」(上野千鶴子と共著)
「河原荒草」「とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起」など。


第303回 日時:2009年2月12日(木) 18:30受付 19:00開演 辰巳泰子

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《本日の演目》
●「おおさか弁訳 平家歌灯」 第二弾 俊寛
平家打倒の騒ぎを起こした俊寛僧都は、鬼界島へ流されます。
数年後、都からの使いが赦免状を持ってやってき、待ち焦がれた俊寛は、まっさきに走り出、赦免状をひらきますが、
そこに自分の名前はありません。
「おかしやないか。何べん読んでも二人としか書いてへん。同じ罪の重さで、こないなことあるか。
書き間違いをしはったんかなぁ……」
ひさかたの月下に冬の荻ゆれて丈たかく狂ふものらいざなふ

 

●「紅い花」抄
「紅い花」は、第34回現代歌人協会賞を、24歳で最年少受賞した1990年当時の第一歌集。

 

本集の作品は、現在、高校教科書の教材ともなっています。

 

橋桁にもんどりうてるこの水はくるしむみづと決めて見てゐる

 

【ご来場特典】この日に限り、辰巳泰子の百首歌掲載「月鞠」第六号を差し上げます。

 

Profile

辰巳泰子
1966年、大阪十三に生まれる。
1990年、第一歌集『紅い花』(砂子屋書房)にて現代歌人協会賞を最年少受賞。
著書に『アトム・ハート・マザー』(雁書館)『仙川心中』(砂子屋書房)『恐山からの手紙』(ながらみ書房)『セイレーン』(邑書林)ほか。
「短歌人」「開耶」を経て、2008年短歌結社「月鞠の会」を旗揚げ。
現代歌人協会、日本文藝家協会会員。
2001年頃より、新宿ロフトプラスワン、ネイキッドロフトを主な拠点にライブ。
その手法は、若干の演劇性を帯び、自作短歌をシナリオとして再構成する。
DVDに「聖夜―短歌朗読ライブ」(ロフトシネマ)では路上収録を実現。反戦を訴えたメッセージ性の強いものとなっている。

 

公式HP「眠れない夜を越えて」
http://www.geocities.jp/tatumilive/index.html


第293回 日時:2009年1月17日(土) 18:30 受付19:00開演 浜江順子

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今回で4回目。
第1詩集『プールで1,000m泳いだ日』から最新の第5詩集『飛行する沈黙』まで、多彩な詩を選んで、おとどけいたします。

 

Profile

浜江順子
明治大学文学部史学地理学科地理学専攻卒業
‘85つくば科学万博ダイエー館出展記念“日付のある詩ダイエー賞” において審査員奨励賞(鈴木志郎康氏選)
1992年 第13回世界詩人会議(イスラエルにて)参加。
1993年 「国際優秀詩人賞」受賞
1993年 黄金王冠世界詩人賞受賞
1994年 Michael Madhusudan賞(Verse部門)受賞

 

※所属 :   「地球」「HOTEL」同人、日本現代詩人会員
※詩集 :   第一詩集『プールで1,000m泳いだ日』(詩学社)
       第二詩集『内在するカラッポ』(思潮社)
       第三詩集『奇妙な星雲』(思潮社)
       第四詩集『去りゆく穂に』(思潮社)
       第五詩集『飛行する沈黙』(思潮社)
※朗読 :   「クロコダイル朗読会」主宰(2008年で14年)


第291回 日時:2009年1月15日(木) 18:30受付 19:00開演 辰巳泰子

辰巳泰子 短歌朗読ライブ 「おおさか弁訳 平家歌灯」 作・出演 辰巳泰子
【演目】
「私本 安達ヶ原伝説」 「平家歌灯」 祇園精舎 祇王ほか (平家物語 巻一)

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……お隣の国の遠い昔を思い出してみ、秦の趙高、漢の……これらの人は政のならいに従わず、快楽を極め、世の中が乱れるのも分からンと、うちらがしんどい思いしとっても、知りもせぇへんし気もあらへんよって、政権が長くは続かンかった。
自分らのおる国のこと言おか、戦好きの××、キャベツの値段も知らん××、何かて他人事の××、マンガ脳の××、これらの人の、おごらはった心も、競争に 打ち勝ちたい意地も、皆、いろいろであったけれども、まぢかくは、六波羅入道前太政大臣平朝臣清盛公とちう人のありさまは、伝え聞かるる凄さは、ことばも 心も追いつかへんほどです。(祇園精舎)

 

……女のはかないこと、心に身の添うてゆかへんうらはら、私だけ取り残されても、心の晴れる日のあるはずもおへん。
いつであったか、お召しをお受けになられた折、今様一つを歌ぅたはりましたね、あンときには、もう、思い知らされてたんどっせ。
私もいつかは、おンなじ目ェに遭わされるんやろな、って。(祇王)

 

萌え出づるも枯るるもおなじ野辺の秋いづれか秋にあはで果つべき 祇王

 

天上天下ざざんくわ咲いて目瞑ればいつもわたしに想ふひとある 泰子

 

「平家歌灯」は、2月12日の第二回へと続く新作シリーズです。
長年のひそかな願いであった、自作短歌を交えての軍記物語朗読を、このたび、書き下ろし脚本にて上演します。
「私本安達ヶ原伝説」は、『辰巳泰子集』(邑書林)所収の戯曲、05年に初演。
こちらは演出をあらため、再演となります。皆様のご来場をお待ちしております。

辰巳泰子

Profile

辰巳泰子
1966年、大阪十三に生まれる。
1990年、第一歌集『紅い花』(砂子屋書房)にて現代歌人協会賞を最年少受賞。
著書に『アトム・ハート・マザー』(雁書館)『仙川心中』(砂子屋書房)『恐山からの手紙』(ながらみ書房)『セイレーン』(邑書林)ほか。
「短歌人」「開耶」を経て、2008年短歌結社「月鞠の会」を旗揚げ。
現代歌人協会、日本文藝家協会会員。
2001年頃より、新宿ロフトプラスワン、ネイキッドロフトを主な拠点にライブ。
その手法は、若干の演劇性を帯び、自作短歌をシナリオとして再構成する。
DVDに「聖夜―短歌朗読ライブ」(ロフトシネマ)では路上収録を実現。反戦を訴えたメッセージ性の強いものとなっている。

 

公式HP「眠れない夜を越えて」
http://www.geocities.jp/tatumilive/index.html


第275回 日時:2008年12月12日(金) 18:30受付 19:00開演 白石かずこ

 

Profile

白石かずこ
カナダのバンクーバーに生まれる。
7歳で帰国。早稲田大学文学部在学中の1951年、20歳で詩集「卵のふる街」を上梓。
1960年に「虎の遊戯」、
1970年「聖なる淫者の季節」(H氏賞)、
1978年「一艘のカヌー、未来へ戻る」(無限賞)、
1984年「砂漠」(藤村記念歴程賞)、
1996年「現れるものたちをして」(高見順賞、読売文学賞)、
2003年「浮遊する母、都市」(土井晩翠賞)、
2004年「満月のランニング」(本阿弥書店)など、旺盛に詩の創作を続けている。
自在で独自の散文にも魅力があり、昨年2007年には国内外15人の詩人を取り上げた 大冊のエッセイ集「詩の風景、詩人の肖像」(書肆山田)を刊行。評判を呼んだ。 モダニズムとシュールレアリズムの影響や、アメリカのビート詩人、ジャズの影響を受けながら、現代の日本語で最前線の作品を常に紡ぎだしている。
アイオワ大学、ロッテルダム国際詩祭、ポーランド詩祭、ジェノバ国際詩、メキシコ国際詩祭、インド・パルシキ国際詩祭など、世界各国の詩祭に招かれ、いまなお、もっとも国際的に活躍する現代の女性詩人である。
Wikipedia>>

 

詩集 満月のランニング
浮遊する母、都市
詩の風景・詩人の肖像


第274回 日時:2008年12月11日(木) 18:30受付 19:00開演 河野聡子

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Profile

河野聡子
1972年福岡生まれ
2002年より現代詩を書き始める。
2003年秋より『現代詩手帖』に投稿をはじめ、2006年夏まで継続。その間、多数入選。
2006年 4月、詩や戯曲、評論等の雑誌発行をメインとする団体「TOLTA」を開始、以後年1回のペースで本誌を発行中。
11月、パフォーマンス+トークイベント「アンユナイテッド・ネイションズ―詩はどのように書かれるか―」(於首都大学東京)を開催。
2007年 9月 『時計一族』 (思潮社)上梓


第271回 日時:2008年11月20日(木) 18:30受付 19:00開演 白石かずこ

 

Profile

白石かずこ
カナダのバンクーバーに生まれる。
7歳で帰国。早稲田大学文学部在学中の1951年、20歳で詩集「卵のふる街」を上梓。
1960年に「虎の遊戯」、
1970年「聖なる淫者の季節」(H氏賞)、
1978年「一艘のカヌー、未来へ戻る」(無限賞)、
1984年「砂漠」(藤村記念歴程賞)、
1996年「現れるものたちをして」(高見順賞、読売文学賞)、
2003年「浮遊する母、都市」(土井晩翠賞)、
2004年「満月のランニング」(本阿弥書店)など、旺盛に詩の創作を続けている。
自在で独自の散文にも魅力があり、昨年2007年には国内外15人の詩人を取り上げた 大冊のエッセイ集「詩の風景、詩人の肖像」(書肆山田)を刊行。評判を呼んだ。 モダニズムとシュールレアリズムの影響や、アメリカのビート詩人、ジャズの影響を受けながら、現代の日本語で最前線の作品を常に紡ぎだしている。
アイオワ大学、ロッテルダム国際詩祭、ポーランド詩祭、ジェノバ国際詩、メキシコ国際詩祭、インド・パルシキ国際詩祭など、世界各国の詩祭に招かれ、いまなお、もっとも国際的に活躍する現代の女性詩人である。
Wikipedia>>

 

詩集 満月のランニング
浮遊する母、都市
詩の風景・詩人の肖像


第258回 日時:2008年10月14日(火) 18:30受付 19:00開演 原田道子

原田道子 ~聲~
『原田道子詩集』(砂子屋書房版)から

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「宇宙(マクロ)とあなた(ミクロ)はフラクタルな関係にある」という声なき声に
シンクロするはずの声へのチャレンジはなかなか難しいことですが
皆さまと共有できる日を願いつつ2回目を迎えます。

原田道子

Profile

原田道子
所属誌「鮫」「セコイア」「湖」など


第257回 日時:2008年10月9日(木) 18:30受付 19:00開演 中村恵美

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8/26、初めてStar Poets Galleryで〝聲〟を発した。
新たに足を踏み入れるギャラリー空間は、まだ包まれたことのない未知なる母胎を思わせる。
新鮮な母胎であり、舞台での一時間は、〝聲〟の発生への道のりを豊かに励ましてくれる静かなエネルギーに満ち溢れていた。

 

リズムを、呼吸を、生命を刻む詩を、世界という海原へと解き放つ。
根源へのアプローチの意味を深く問われる、一度きりの〝聲〟の跳躍。

 

背後に並んだ、華やいだボトルカラーから発される数々のメッセージが、〝聲〟の航路を鮮やかに照らしてくれる。

 

10/9、再び立つ舞台から仰ぐ、まだ見ぬ青い波頭が楽しみだ。
幻の鳥が飛び、陽が昇り、心を照らす、まあたらしい光に、ギャラリー空間が包まれますように。
ことばたちの、〝聲〟の飛翔を、賜物として──。

中村恵美

Profile

中村恵美(なかむらめぐみ)
1971年茨城県生まれ 玉川大学文学部卒
<著作>
2002年 『火よ!』(書肆山田) 第8回中原中也賞受賞
2004年 英訳詩集『Flame』(山口市)
2005年 『十字路』(書肆山田)
・同人詩誌 「pfui!」「BCG」「庭園」「ムーンドロップ」などに参加。
・個人詩誌 「Dones」「帆布」刊行中。
<活動近況>
2008年4月号「ユリイカ」に詩作品「スターバックスで御釈迦様、蜘蛛の糸、垂れる。」を発表。
2008年5月 横浜、白楽「Bitches Brew」にて、尾山修一(テナーサックス)と加藤崇之(ギター)と共に詩とジャズのセッション。
・所属 日本文藝家協会会員 ☆http://sunrize-hidaka.at.webry.info/


第256回 日時:2008年10月7日(火) 18:30受付 19:00開演 山崎佳代子

山崎佳代子 今、もういちど光について

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 冬の夕暮れ、セルビアの南、ジチャ修道院を訪ねたときのことでした。ひっそりと静まりかえった礼拝堂に、尼僧が三人、読経を続けていました。やわらかな 声が重なりあい、祈りの言葉をうたい続けている。私のほかには、旅の者も、祈りの者もなく、ただ三つの声が溶け合い、数世紀まえに壁に描かれた聖母マリア やキリスト、聖人たちが、地上に繰り返される戦争、略奪、旱魃、洪水、あらゆる悪しきもの、そして善きものを見つめつづけ、天蓋の窓から流れこむ光はゆっ くりと冷えていきました。
 言葉によって、声によって、眼にみえる地上のものを越えたところに在るもの、言葉ではとうてい表せぬ美しいもの、清らかなものを呼びさますこと。今、耳 をかたむける者が目の前にあろうとなかろうと、詩の言葉とむかうとはそういうこと。それを私は尼僧たちに教えられた気がしたのでした。
 私たちが身体をともないながら生きる時間は、歴史の流れのなかのほんの一瞬、宇宙の呼吸にくらべたら、幽かな光の片鱗にすぎません。私たちの身体が消え たあとに麗しい世界があって、そこに光は流れ、未知の音楽を奏でている、そこに私たちの命はある、それを信じること。詩とはそれを思い出すためにあるの だ、と思いはじめています。
 日本を離れて、この10月1日でちょうど29年が過ぎます。ベオグラードの暮らしも27年になりました。1991年、多民族国家ユーゴスラビアが内戦に よって崩壊をはじめ、セルビアの南、コソヴォでは今もなお子供たちが自分の庭で遊ぶことがゆるされず、村人が自分の畑を耕すことすら危険な、厳しい時間が 流れています。こうした厳しさは、今という時代の闇なのであって、それが地球をすっぽりと包んでいるのかもしれません。
 声をとおして、詩の言葉をとおして、それでもやっぱりどこかに光があると、皆様といっしょに願うことができたら幸せです。東京で、ほんの少し立ちどど まって、時間を美しく止めてみることができたら、と思います。当日は、セルビア語でも作品を朗読します。お会いできるのを心より楽しみにしております。

山崎佳代子

朗読予定作品
詩集『鳥のために』(1995)、『産砂RODIONA』(1999)、『薔薇、見知らぬ国』(2000)、『秘やかな朝』(2004)、『アトス、しずかな旅人』(2008)より。いずれも書肆山田刊。

お知らせ
2008年9月21日(日) 耕友会コンサートVOL.5
作曲家・松下耕×詩人・山崎佳代子によるコラボレーション、山崎佳代子の詩による松下耕・三つの組曲一挙上演!!!!
東京オペラシティーコンサートホール(東京都新宿区西新宿)
開場15時15分
開演16時
詳しくは、松下耕公式ホームページ
お問い合わせ 042-674-0125 (耕友会)

 

Profile

山崎佳代子(やまさきかよこ)
詩人・翻訳家、ベオグラード(セルビア共和国)在住
1956年生。静岡市出身。北海道大学露文科卒業。
1979年サラエボ大学留学、ユーゴスラビア文学史を学ぶ。
1980年スロベニア民族音楽研究所留学。
ベオグラード大学日本学専攻課程助教授。セルビア文学協会会員。
1981年よりベオグラードに暮らす。
日本語とセルビア語で詩を創作、翻訳家として活動する一方、1996年よりベオグラードの難民支援市民グループZdravo da steのメンバーとして文化交流『国際春季学校バチュガ』をコーディネート。
詩集
『鳥のために』(1995・書肆山田)、『産砂、RODINA』(1999・書肆山田)、『薔薇、見知らぬ国』(2000・書肆山田)、『秘やかな朝』(2004・書肆山田)、『アトス、しずかな旅人』(2008・書肆山田) 翻訳 ダニロ・キシュ『若き日の哀しみ』(1995・東京創元社)、ダニロ・キシュ『死者の百科事典』(1999・東京創元社)、など。
著作
『解体ユーゴスラビア』(1993・朝日新聞選書)、『村は戦場になった』(1995・集英社)、『そこから青い闇がささやき』(2003・河出書房新社)など。


第251回 日時:2008年9月16日(火) 18:30受付 19:00開演 坂井のぶこ

sakainobuko

声を越えた世界には声を鍛えることによって始めてたどり着くことができます。
ライブの魅力は自分の限界に挑戦できることです。
喉と身体を整えて『有明戦記」の世界に臨みたいと思います。

坂井のぶこ

Profile

坂井のぶこ
1956年長野県松本市生まれ
二十歳のころより詩作と朗読をはじめる。
1985年、田川紀久雄氏と出会い、「詩語り」をはじめる。
北海道大学、 日大芸術学部 、恵泉女子大学、 中日詩祭、中野芸能小劇場(企画)、中野絵手紙の会などで宮澤賢治を語る。
その間、ギャラリーケルビーム、ヒューマンドックアートバーなどにて連続朗読(自作詩を含む)200回以上。
詩集「のぶこ」(1985年)に収録された『鳥の足に連れて行かれそうになった話』で『詩と思想」新人賞受賞。
第十詩集『有明戦記」。


第250回 日時:2008年9月9日(木) 18:30受付 19:00開演 薦田 愛

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足の進むにまかせる秋の日、水音の中にたつ身一つの夜、
どうしてか到来した言葉たちは、たまさか私の脳裏をかすめ、
もどかしい指先の震えとなって、紙の上に引き止められるのでした。

 

それは、そのような昂揚は、踊る身体の融けかける舞台の闇から、
覚えきれない科白がすべり落ちるライトの中から不意に降りかかり、
身体の重さを振り切ることの叶わないこの身は
ほんの片端を手の中に捉えたきり、決まって茫然と立ち尽くすのですが。

 

内からつのる名状し難いものに言葉を重ねることはできるのでしょうか。
ひとの用いる言葉が示すたしかな輪郭を、私は辿れているのでしょうか。
それとこれとは実のところ、似通っているのでしょうか。

 

隔てられあうあなたと私の間に、
紙の上に引き止めた言葉を差し出してみたいのです。

 

私に匂うその言葉、その音が、あなたにはどのように匂うのか、
探りあてたい思いも抱きながら。
どうしてか私にも到来した言葉を私の「こゑ」に換えて、
中空へ放ってみたいのです。

 

言葉を生き、言葉を放つ放物線を辿って
言葉の輪郭を、「こゑ」の在り処を探りにいらっしゃいませんか。

薦田 愛

Profile

薦田 愛(こもだ めぐみ)
1961年神奈川県生まれ。
成人までの時期の大半を埼玉県川口市で過ごす。
早稲田大学第一文学部卒業。
1989年第一詩集『苧環論』(書肆山田)。
1990年同詩集により第1回歴程新鋭賞受賞。
1995年第二詩集『ティリ』(七月堂)
2006年第三詩集『流離縁起』(ふらんす堂)

 

詩作と並行して演劇に関わる。
1993年劇団燐光群公演『現代能楽集』三部作の一編「四時である」の戯曲を 坂手洋二氏の補筆を受けて書く。
1995年同劇団公演『アクバルの姫君』の戯曲を坂手氏と共同執筆。

 

ほかに 1993年「00――Collaboration 詩と美術展」(佐賀町エキジビット・スペース)に美術家・有森正氏と参加。
1995年「現代詩フェスティバル95 詩の外出」(天王洲アイル スフィアメックス) にダンス、書、ダブルベース、筝の演者とともに参加。
2000年「とぶことば――秋の蔵から詩の川が流れる」(Gallery ef)に参加。

 

これらの舞台、作品展を通して、 詩の言葉を「こゑ」に換える機会をもつ。


第249回 日時:2008年9月9日(火) 18:30受付 19:00開演 武藤ゆかり

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初めまして。茨城県在住の武藤ゆかりと申します。
このたびStar Poets Galleryで朗読できることになりました。
声に魂を乗せて、詩集「すくすくさん」を読みたいと思います。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
この世の人も亡くなった人も、とこしえに幸福でありますように。

武藤ゆかり

Profile

武藤ゆかり
1965年茨城県生まれ。
東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業。
詩集に「吹き寄せ花」(光村印刷)、「砂と星」(葉文館出版)、「すくすくさん」(文芸社)、「仏の炎神の水」(文芸社)。
他に写真集、歌集がある。
趣味は片付け、犬の散歩、日帰り温泉。


第245回 日時:2008年9月5日(金) 18:30受付 19:00開演 四元康裕

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日本を離れて22年。
アラブの砂漠から北極圏の海辺まで、世界中のさまざまな場所で朗読をしてきましたが、
日本で朗読をする機会はそんなにないんです。
外国 だと自分の詩が意味と音のふたつに分けられてしまいます。
つまり聴衆は翻訳を介して意味をとり、わたしが読んでいるときは音しか聴こえていないのですね。
そこに解放感を味わうこともありますが、フラストレーションを感じることも。
けれどその分裂に晒されて、自分の詩が鍛えられてきたという手応えもあるんです。
今度の朗読会ではもっぱらそういう体験を踏まえて書かれた詩を読んでみるつもりです。
いわば詩の里帰り。
意味と音が和解するのか、それともいっそう強く反撥し合うのか、自分でも興味津々なんです。

四元康裕

Profile

四元康裕
1959年生まれ
詩集に『笑うバグ』、『世界中年会議』(山本健吉 文学賞)、『噤みの午後』(萩原朔太郎賞)、『妻 の右舷』、
『泥の暦』(田口犬男との共著)など。
2006年より国際的現代詩フォーラム「Poetry International Web」の日本版編集者として日本の現代詩を世界に紹介すると同時に、2008年9月創刊予定の詩誌「びーぐる・詩の海へ」では共同編集者のひとりとして世界の現代詩を日本に紹介する。
ドイツに在住して世界各地の詩祭に参加、その作品は10カ国語以上に訳され、セルビアとルーマニアでは訳詩集が出版されている。
現在「現代詩手帖」に古今の名詩の翻訳アンソロジーを連載中。


第240回 日時:2008年8月26日(火) 18:30受付 19:00開演 中村恵美

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詩人が自己と向き合い、自作詩を聲に乗せる、La Voix des poetes(詩人の聲)、未知なる世界へと踏み出して、1年半が経ちました。

今回、Star Poets Galleryでの公演で、10回目を迎えます。
大きな節目となる回を、美しいオーラソーマボトルの色鮮やかなエネルギーに囲まれて迎えられることを嬉しく思います。

今回公演は、個人詩誌「帆布」へ連載した、20世紀を代表するチェリスト、パブロ・カザルスの伝記と作品をモチーフとした
「ラ・パハレラ(鳥かご)、風の庭」を聲に乗せます。
楽譜をイメージして書いた「ことば」の「リズム」、異国の風とメロディの波を届けたいと思います。

 

詩、ことば、聲、人を繋いでいる、何か大きな絆を、Star Poets Galleryの空間で共有することができることを願っています。
「聲」とは何か。謎めいた「問い」を舵として、共に人間存在の原初を揺さぶる一夜の旅へと漕ぎ出しましょう。

 

ひとすじの聲が、とうめいな力となって、皆様の心へと響きますように。

中村恵美

Profile

中村恵美(なかむらめぐみ)
1971年茨城県生まれ 玉川大学文学部卒
<著作>
2002年 『火よ!』(書肆山田) 第8回中原中也賞受賞
2004年 英訳詩集『Flame』(山口市)
2005年 『十字路』(書肆山田)
・同人詩誌 「pfui!」「BCG」「庭園」「ムーンドロップ」などに参加。
・個人詩誌 「Dones」「帆布」刊行中。
<活動近況>
2008年4月号「ユリイカ」に詩作品「スターバックスで御釈迦様、蜘蛛の糸、垂れる。」を発表。
2008年5月 横浜、白楽「Bitches Brew」にて、尾山修一(テナーサックス)と加藤崇之(ギター)と共に詩とジャズのセッション。
・所属 日本文藝家協会会員 ☆http://sunrize-hidaka.at.webry.info/


第239回 日時:2008年8月22日(金) 18:30受付 19:00開演 白石かずこ

 

Profile

白石かずこ
カナダのバンクーバーに生まれる。
7歳で帰国。早稲田大学文学部在学中の1951年、20歳で詩集「卵のふる街」を上梓。
1960年に「虎の遊戯」、
1970年「聖なる淫者の季節」(H氏賞)、
1978年「一艘のカヌー、未来へ戻る」(無限賞)、
1984年「砂漠」(藤村記念歴程賞)、
1996年「現れるものたちをして」(高見順賞、読売文学賞)、
2003年「浮遊する母、都市」(土井晩翠賞)、
2004年「満月のランニング」(本阿弥書店)など、旺盛に詩の創作を続けている。
自在で独自の散文にも魅力があり、昨年2007年には国内外15人の詩人を取り上げた 大冊のエッセイ集「詩の風景、詩人の肖像」(書肆山田)を刊行。評判を呼んだ。 モダニズムとシュールレアリズムの影響や、アメリカのビート詩人、ジャズの影響を受けながら、現代の日本語で最前線の作品を常に紡ぎだしている。
アイオワ大学、ロッテルダム国際詩祭、ポーランド詩祭、ジェノバ国際詩、メキシコ国際詩祭、インド・パルシキ国際詩祭など、世界各国の詩祭に招かれ、いまなお、もっとも国際的に活躍する現代の女性詩人である。
Wikipedia>>
詩集 満月のランニング
浮遊する母、都市
詩の風景・詩人の肖像


第238回 日時:2008年8月14日(木) 18:30受付 19:00開演 原田道子

原田道子 ~聲~
『原田道子詩集』(砂子屋書房版)から

harada

八王子の生活がながい。
海のうねり(地球の鼓動)が間近にある暮らしは
香川県高松市での7年間のみだが    
「宇宙(マクロ)とあなた(ミクロ)は       
フラクタルな関係にある」       
という声なき声     
天啓に蒼穹をあおいだ海辺の記憶   
あれは宇宙の意思でもあったのだろうか

原田道子

Profile

原田道子
所属誌「鮫」「セコイア」「湖」など


第231回 日時:2008年7月19日(土) 18:30受付 19:00開演 河野聡子

 kawano kawano_book01

4月にこのギャラリーで、はじめて自分の詩を声に出して読みました。第一詩集『時計一族』から、ほぼ半分ほどです。
また同じ場所で声を出せるのがとても嬉しく、このとても暖かい空気のあるギャラリーで、2回目は後半、『時計一族』という連作を声でいちど読みきってしまいたい、と思っています。

 

前に読んだときに思ったのは、もともと声に出して読むことをまったく考えずに書いた詩ばかりなのに、意外に声にのる、ということでした。声を出すうちにリズムがあらわれてきて、自分でもいろいろな発見がありました。
詩集を読んだ方は耳で聞くことの新しい発見をきっと得られると思います。
また読んだことのない方にも、物語の糸がうっすらとつながっている連作をお楽しみいただければと思います。
そして私自身「詩人の聲」シリーズを通して初めて知ることができたのですが、1時間集中してひとつの声を聞くことの迫力を、ぜひみなさんに体感してほしい、詩の声の可能性の奥深さに近づいてきてほしい、と思います。
夏休みのはじまりに、充実したひとときとなるようがんばります。
どうぞよろしくお願いします。

河野聡子

Profile

河野聡子
1972年福岡生まれ
2002年より現代詩を書き始める。
2003年秋より『現代詩手帖』に投稿をはじめ、2006年夏まで継続。その間、多数入選。
2006年 4月、詩や戯曲、評論等の雑誌発行をメインとする団体「TOLTA」を開始、以後年1回のペースで本誌を発行中。
11月、パフォーマンス+トークイベント「アンユナイテッド・ネイションズ―詩はどのように書かれるか―」(於首都大学東京)を開催。
2007年 9月 『時計一族』 (思潮社)上梓


第230回 日時:2008年7月18日(金) 18:30受付 19:00開演 小池昌代

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撮影/森幸一

最後は「声」だけになって、ギャラリーの空気のなかに消滅したいと願っています。

小池昌代

Profile

小池昌代(こいけ まさよ)
1959年 東京・深川生まれ。
詩集『地上を渡る声』、『ババ、バサラ、サラバ』、『山男、雨男、豆をひく男』他。
小説集『タタド』『裁縫師』『ルーガ』他。
エッセイ・書評集に、『屋上への誘惑』、『井戸の底に落ちた星』など。


第229回 日時:2008年7月17日(木) 18:30受付 19:00開演 峰岸了子

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木々の緑が日増しに濃くなっています。お変わりありませんか?
大きな目的も、朗読の意味もわからず、ただただ自分が辿ってきた詩作の小径を、もう一度歩いてみたいと思って始めた朗読会。
やがて気づきました。詩は読まれるたび、聴いてもらえるたび、新しくなっていくことに。
9回目の朗読は初めての空間Star Poets Galleryです。7,8回目と同じ『かあさん』を中心に朗読します。
声でどこまで詩を表現できるか、今から愉しみです。
『かあさん』は私の9冊目の詩集で、認知症を患って逝った義母との体験がもとになっています。
老女から幼女まで、自分の生涯をたった一人で後戻りして行った母が、最後にたどり着いた場所で、
最後に出した声が「おかぁちゃ―ん」でした。小さな女の子の声でした。
これが何を意味するのか、謎を解くのに20年かかりました。
母のことを書くつもりがいつしか、記憶を取りこぼし、物事を認知できない人の、哀しみ苦しみ不安などの、
心のうちを書いてみたいと思うようになりました。
個人的な体験が多くの人の共感へと広がったら、どんなにか嬉しいことでしょう。
もしお時間やおついでがありましたらお出かけください。
お待ちしています。

峰岸了子

Profile

峰岸了子
1944年生まれ
1968年 詩集 『さらにもうひとつの朝が』 (季節風社)
1976年 詩集 『習性のためのデッサン』 (深夜叢書社)
1981年 詩集 『未知の季節に生きるのは』 (深夜叢書社)
1986年 詩集 『たかが詩されど詩』 (深夜叢書社)
1991年 詩集 『三月の溺死』 (深夜叢書社)
1996年 詩画集 『過去からの手紙』 (ふらんす堂)
1997年 詩画集 『私の神は』 英訳付 (ふらんす堂)
2002年 詩集 『恋文みたいに』 英訳付 (ふらんす堂)
2003年 詩画集アンソロジー 『contination of Tomorrow』 -明日の続き― (美研インターナショナル)
2007年 詩集 『かあさん』 (水仁舎)
2008年 現在詩誌 「りんごの木」 「タルタ」 同人


第219回 日時:2008年6月26日(木) 18:30受付 19:00開演 野木京子

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皆様、こんにちは。
詩は私にとって、なくてはならないとても大切なものです。
長い間、自分の詩を朗読したことはありませんでした。
昨年11月に初めて、1時間の朗読会を行いました。
詩を声に乗せることで、最初にその詩を書いたときに私の内部で聞こえていた、
詩のリズム、音程、響きを思い出すことができました。
詩集という形になることで私の手元から離れていった詩を、
もう一度自分のものにすることができたように感じたのです。
光の粒がこぼれているような、あたたかで明るい空間Star Poets Galleryで今回朗読できるのは、
とてもうれしいことです。
皆様に足をお運びいただけたら幸いです。
お会いできますことを楽しみにいたします。

野木京子

Profile

野木京子
1957年熊本県八代市生まれ。
その後、東京都北区王子、駒込、西ヶ原、埼玉県所沢市、兵庫県芦屋市、練馬区、横浜市、札幌市、仙台市、
広島市、数年前に再び横浜市に転居。転校と転居の多さが自慢です。
立教大学文学部英米文学科卒業。
1995年 第1詩集『銀の惑星その水棲者たち』(矢立出版)。
2000年 第2詩集『枝と砂』(思潮社)。
2006年 第3詩集『ヒムル、割れた野原』(思潮社、第57回H氏賞)。
詩誌「スーハ!」「マンドラゴラ」同人。詩、エッセイ、童話、評論を書いている。


第218回 日時:2008年6月17日(火) 18:30受付 19:00開演 福田純子

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Star Poets Galleryで自作詩を声に乗せるのは、今年の3月14日以来、二回目です!
今村仁美さん、眞田友恵さん始め、素敵なスタッフ勢ぞろいの魅力的な空間・Star Poets Galleryに
またお呼びいただけて、本当に本当に光栄です。

 

Star Poets Gallery での前回の公演では、とても不思議な、感動的な経験をしました。
公演も終盤にさしかかった時に、私自身が予想もしていなかった場所で、
聴衆の方々から「どっ」と笑いが起こったんです。
「あっ、笑ってくれている!」と思ったら、急に元気が出て我ながらテンションが上がり、
すると今度はまた私のノリに応えてくれるかのように、次々と笑いが・・・!!
「舞台は観客の方との対話で生まれる」「演じている人は観客の方々からエネルギーをもらう」と、
聞いたことがありましたが、あ、これなんだ!!と、感激しました。
あんな素敵な経験ができたのも、Star Poets Galleryに満ち溢れている神秘的なエネルギーのお蔭だったのかな、
とも思っています。

 

6月17日の公演は、「オーラソーマ」の美しい瓶が並んだStar Poets Galleryの空間とスタッフの方々、
プロデューサーの天童大人さん、「鳩子ひとりがたり」を書いた時の私、今の私、そして、聴きにいらしてくださる
皆さんとで、「2008年6月17日の午後7時から8時」という時間の広がりの中につくる、
一回限りの「共同作品」です。

 

どんな作品になるのでしょう? 私自身も、期待でわくわくします。

 

声に乗せるのは、前回と同じ第一詩集「鳩子ひとりがたり」。
「鳩子」という名前の、従順な余り、「自分」を「他者」に乗っ取られてしまっている情緒不安定な女の子の
ひとりごとです。
前回とは違う作品をなるべく多く声に乗せたいと思っています。
どうぞよろしくお願い致します!!

福田純子

Profile

福田純子(ふくだ・じゅんこ)
1963年生まれ。詩人。淑徳大学オープンカレッジフランス語講師。
パリ第三大学文学博士。慶應義塾大学フランス文学修士。フランス語検定一級。

 

大木潤子の名前で詩集に『鳩子ひとりがたり』(1999年思潮社)、『有性無生殖』(2002年思潮社)がある。
詩誌『Blackpan』『B.C.G.』元同人。

 

2002年、シックビルディング症候群から化学物質過敏症・電磁波過敏症を発症、重症化し、
あらゆる創作活動・同人活動が不可能になったばかりか、日常生活すら困難となる。
現代医学では不治の病と言われ、北里大学アレルギー科化学物質過敏症外来の専門医からも
完治は不可能と言われていたにも関わらず、出会った中国気功により奇跡的に健康を回復。

 

2006年春より淑徳大学オープンカレッジ講師。

 

2007年12月、「大木潤子」から「福田純子」へと名前を変え、
『天童大人プロデュース・第147回Poetry Voice Circuit』及び三井喬子氏の個人誌『部分35』への
寄稿「失われた言葉を求めて」により、詩の世界に復帰。
天童大人氏のLa Voix des poetes(詩人の聲)のシリーズにはその後、
3月14日のStar Poets Galleryでの公演を含め、4回出演。
2008年5月以降、白鳥信也氏主宰の詩誌「モーアシビ」に「失われた言葉を求めて」の続編を連載予定。

URL : http://bonheur-bonheur.at.webry.info/


第217回 日時:2008年6月13日(金) 18:30受付 19:00開演 有働薫

 有働薫 第4詩集『スーリヤ』(思潮社刊)を声に  

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「才気に日常を見すえる確かな眼がブレーキとして働いている」と、
前作『雪柳さん』(ふらんす堂刊)に評をいただき、大切な指針としてきました。
4冊目の詩集『スーリヤ』では、最も空白化した現実の上に精一杯の幻視の花を咲かせてみました。
1時間の詩の旅をご一緒していただける機会を得て、とてもどきどきしています。 

有働薫

Profile

有働薫
1939年東京都杉並区生れ。
早稲田大学第1文学部仏文学専修卒業。
20代はシチズン時計株式会社で主に仏文技術資料の翻訳にたずさわった。
詩集は『冬の集積』(1987年詩学社刊) 『雪柳さん』(2000年ふらんす堂刊)
『スーリヤ』(2002年思潮社刊) 『ジャンヌの涙』(2005年水仁舎刊)など。
翻訳はJ‐M.モルポワ『青の物語』 レジーヌ・ドゥタンベル『閉ざされた庭』など。
詩人たちの集まる 灰皿町http://www.haizara.net/ 内、
灰皿町吸殻山77番地の 有働薫の家にもお立ち寄りください。


第215回 日時:2008年6月8日(日) 16:00受付 17:00開演 伊藤比呂美

前回3月16日のパフォーマンスがものすごい快感だったものですから、
もっとやりたい、もっともっとと久しぶりに貪欲になりまして、またこの機会をいただきました。
ほんとうに、こんな快感は、何年かぶりのことです。
どうせですから、こんどは前回とはぜんぜん違うことをやってみたいと思っていますが、
その場になったら同じ詩を読みたくなるかもしれません。
声に出して読める詩というのはかぎられています。不思議ですが。
声に出して読めて、そうしてどこかへわたしを連れていってくれる詩というのはさらにかぎられています。不思議ですが、当然のことかもしれません。
まだ時間がありますので、何が読めるか、どこに行けるか、考えつめておきます。

伊藤比呂美

Profile

伊藤比呂美
1955年東京生まれ。
1984年に熊本移住。
1997年カリフォル ニアへ移住。
今は熊本とカリフォルニアを行ったり来たり。
主な詩集は「現代詩文庫伊藤比呂美詩集」「わたしはあんじゅひめ子である」「のろとさにわ」(上野千鶴子と共著)
「河原荒草」「とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起」など。


第211回 日時:2008年5月15日(金) 18:30受付 19:00開演 新井高子

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こんにちは。「詩人の聲」シリーズ、はじめてです。新井高子(あらたか)と申します。

 

昨夏、『タマシイ・ダンス』という詩集を出しました。
これは、「コトバの舞踏」を追求しようとした本ですが、声が、詩の、大事なエンジンになっているにも関わらず、
まとまって読んだことはありませんでした。
ひとりで一時間、のヒノキ舞台は、初挑戦です!

 

新緑の5月の息吹を吸い込んで、何とかよい時間をつくりたいと思いますので、ぜひお出掛けください。

新井高子

Profile

新井高子
1966年、群馬県桐生市生まれ。
留学生に日本語・日本事情を教えながら、詩を書いている。
1997年、第1詩集『詩集 覇王別姫』(緑鯨社)。
2007年、第2詩集『タマシイ・ダンス』(未知谷、小熊秀雄賞)。
詩と批評の雑誌『ミて』編集人(現在、103号を準備中)。
2002年、弘前市の名曲喫茶「ひまわり」で、津軽語小説家・工藤正廣と朗読会。
2006年、青山の「Spiral CAY」で、メキシコの電子音楽家Zofaとコラボレーション。
2006年、ニューヨーク開催の「現代日本女性詩人の祭典」出演。 など


第209回 日時:2008年5月9日(金) 18:30受付 19:00開演   稲葉真弓

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詩を声に出して読むことで、身体の「うごめき」「声による新たな イメージの発見」に目覚めつつあります。

稲葉真弓

Profile

稲葉真弓
1950年愛知県生まれ。
詩から出発して、小説家に。
その間、インテリア・デザイン、編集プロダクションでの仕事にも従事。
現在は小説と詩を中心に活動。

主な作品に小説「エンドレス・ワルツ」「ミーのいない朝」「還流」 「砂の肖像」など。
詩集「ほろびの音」「夜明けの桃」「母音の川」。
映画化作品に「エンドレス・ワルツ」と「かかしの旅」がある。

 

*今村コメント*
昨年発表された短編ベスト1に贈られる第34回川端康成文学賞に、この4月10日稲葉さんの「海松(みる)」(「新潮」2007年2月号)が選ばれました。稲葉さんおめでとうございます!!


第208回 日時:2008年5月8日(木) 18:30 受付19:00開演 浜江順子

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朗読は奥が深いですね。
「ギャルリー東京ユマニテ」では、1時間のところ、 時間を気にしすぎて、少し早くなってしまいました。
(50分ぐらいでプログラムを終え、残りは持ってきた第4詩集から追加で朗読。
早くといっても、そんな超特急ではなかったスよ。来た方にうかがったら、内容はわかったとのことですが)
いまさらながらに聞いているひとに、詩のイメージを十分味わっていただくために、
ゆっくりと朗読することが必要だと思いました。
で、今回は詩の数も20~25篇ぐらいに絞り、一つ一つに気ままなコメントをつけて、
“ゆっくりリズム”でやろうと思っています。
ま、あんまりゆっくりすぎるのも間が抜けてしまいますが。
「ギャルリー東京ユマニテ」で読んだものとは最後のいつも読んでいるもの以外は、まったく作品を変えます。

今年、第5詩集『飛行する沈黙』を思潮社から出します。(いま、思潮社で 進行中)
第3詩集『奇妙な星雲』、第4詩集『去りゆく穂に』(ともに思潮社刊)もおかげさまで好評で、
思潮社によると両方とも在庫も残りすくないとか。
『飛行する沈黙』は、行間の意味が少し飛んでやや難解のものから、わかりやすいもの、少しエロス系のもの、
虫・植物など動物系のものなど、多彩な作品群の構成としています。

ということで、いい朗読会にしたいと思っておりますので、よろしかったらぜひお出でください。

PS:9月末頃には今年で14年目の「クロコダイル朗読会」を、若いしなやか感性の詩人も含め、
多彩なメンバーでやりますので、こちらの方も宜しくお願いいたします。

浜江順子

Profile

浜江順子
明治大学文学部史学地理学科地理学専攻卒業
‘85つくば科学万博ダイエー館出展記念“日付のある詩ダイエー賞” において審査員奨励賞(鈴木志郎康氏選)
1992年 第13回世界詩人会議(イスラエルにて)参加。
1993年 「国際優秀詩人賞」受賞
1993年 黄金王冠世界詩人賞受賞
1994年 Michael Madhusudan賞(Verse部門)受賞

 

※所属 :   「地球」「HOTEL」同人、日本現代詩人会員
※詩集 :   第一詩集『プールで1,000m泳いだ日』(詩学社)
       第二詩集『内在するカラッポ』(思潮社)
       第三詩集『奇妙な星雲』(思潮社)
       第四詩集『去りゆく穂に』(思潮社)
       第五詩集『飛行する沈黙』(思潮社)
※朗読 :   「クロコダイル朗読会」主宰(2008年で14年)


 

2008年5月以前は「詩人の肉聲を聴く!Poetry Voice Circuit(巡回朗読会」というタイトルで開催していました。

 

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Star Poets Galleryでの「詩人の肉聲を聴く!Poetry Voice Circuit(巡回朗読会」について

 誰もが、気軽に詩人の肉聲で「自作詩朗読」を聴ける大都会・東京を実現させ、詩人の「聲ノ力」を高める為に、一昨年(2006年)の10月14日、日本 のポエトリーリーディングの先達・詩人白石かずこ自作詩朗読会から、「ラウンドポエトリーリーデイング(巡回朗読会)」が始め、2007年4月2日、57 回より「ポエトリーヴォイスサーキット(巡回朗読会)」と改称し、プロデュースする事にしました。

  今年1月末まで16ヵ月余りで、169回の巡回朗読会を行う事が出来ました。これもひとえに参加してくださった北海道から沖縄までの日本を代表する60人 を超える詩人と都心の画廊。ストライプハウスギャラリー(六本木)、ギャラリーアートポイント(銀座)、ギャルリー東京ユマニテ(京橋)、Star Poets Gallery(渋谷)、、関係出版社各位、Eu-ジャパンフェスト日本委員会、そして毎回、サーキットに参加してくださった多数の聴衆の皆さん、これら 全て御協力下さっている方々の賜物です。本当に有難う御座います。

  この1月からギャラリー絵夢(新宿)、2月からギャラリー華(広尾)が新たに参加致します。各会場では巷の書店では目にする事が出来ない、入手困難で、朗 読した作品が収録されている詩集も展示即売し、回を追うごとに動き始めてきました。昨年このStar Poets Galleryでは、高橋睦郎、高柳誠、天童大人の3人の朗読会を開催しました。今回は、3月13日(木)金井雄二、14日(金)福田純子、16日(日) 伊藤比呂美、4月1日(火)天童大人、15日(火)河野聡子の五人の詩人の自作詩朗読会の開催を予定しております。

  是非、この機会に詩人の肉聲に直に触れて見て下さい。

2008年1月 黄道吉日
プロデュース
UNIVERSAL VOICE 天童 大人

 

 

詩人の肉聲を聞く!Poetry Voice Circuit(巡回朗読会)開催によせて

天童大人プロデュースのポエトリーヴォイスサーキットが再びスターポエッツにやってきます。
2006年10月14日、白石かずこさんのポエトリーで始まった、都内4つのギャラリーを巡回するポエトリーサーキット!詩人が自作の詩を読む。この企画自体が 現代日本における詩という芸術表現の活路を見出す役割を担っていると思います。

 

2005takahashi天童大人さんとの出会いによりこの企画に賛同。
スターポエッツも場所提供に参加しました。今回はなんと183回目を迎えるそうです。
2005年にはスターポエッツでも高橋睦郎さん、高柳誠さん、天童さんの肉聲が響くすばらしい詩のライブを表現していただきました。
今回は日本を代表する若き詩人たちによるポエトリーリーディングが期待できます!

 

Star Poets Gallery 今村仁美

 


 

第199回 日時:2008年4月15日(火) 18:30受付 19:00開演 河野聡子

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ある人に教えられてはじめて「現代詩」を知ったとき、どうやって読めばいいのかわからず、とほうにくれました。
とほうにくれましたが、真似をして書き始めました。詩と出会ったはじまりはこんなふうだったのです。
ところがある日、それまでずっと頭の中であたためていたのに書きあらわすことのなかった空想のお話や、妄想のキャラクター達が、以前とほうにくれた詩のかたちをとって、とても自由にあらわれてきました。
その瞬間はほんとうに突然でしたが、私はそのときようやく詩の可能性、素晴らしさを理解しました。
今回は、昨年秋に出した『時計一族』という詩集から、何篇か読みます。
きっちりしたお話と言ってしまうのはややためらわれますが、ゆるい物語の流れが入りこんでいるような詩篇たちです。これまで聞いたことのないような詩をお聞かせできればと願っています。

河野聡子

Profile

河野聡子
1972年福岡生まれ
2002年より現代詩を書き始める。
2003年秋より『現代詩手帖』に投稿をはじめ、2006年夏まで継続。その間、多数入選。
2006年 4月、詩や戯曲、評論等の雑誌発行をメインとする団体「TOLTA」を開始、 以後年1回のペースで本誌を発行中。
      11月、パフォーマンス+トークイベント「アンユナイテッド・ネイションズ―詩はどのように書かれるか―」(於首都大学東京)を開催。
2007年 9月『時計一族』(思潮社)上梓

 

*今村コメント*
河野聡子さん(昨年9月に詩集「時計一族」を出版。自らの雑誌「TOLTA」の発行など新たな視点で詩作活動を展開している若手女流詩人です。鋭い感性の中に浮かびあがる言葉のエッセンシャルに乞うご期待。)


第194回 日時:2008年4月1日(火) 18:30受付 19:00開演 天童大人

天童大人 ”マリ・ドゴン族、バンデヤグラの断崖から聲を・・・”

 

 今回、Star Poets GalleryでのPoetry Voice Circuit(巡回朗読会)では、2004年2月、第7回アフリカ・マリ巡回国際詩祭で、シリウス星と深い繋がりがあるドゴン族の村のバンデヤグラ断崖 の上で、詩祭の主催者、カメルーンの詩人、ポール・ダケイヨウの促しによって、ドゴン族の長老や多くの村人たちの前で、聲を宙に放った。
そして昨年5月、セネガルで再会したアフリカ巡回国際詩祭の友人たちが、あのドゴン村で、発した私の聲が村人たちにキチンと伝わっていた事を教えてくれた。
その息吹を、この2008年の年度初めの4月1日に、親しい友人、今村仁美女史の画廊で、聲を打ち込む事が出来、参加した人々に多大な幸をお渡し出来る事は望外の幸せだ!
是非、多くの方々にこの稀有な場に、ご参加いただきたい。                 

UNIVERASAL VOICE
天童 大人

Profile

天童 大人(TENDO TAIJIN) (詩人・朗唱家・字家(R)
1943年 小樽市生。
文化学院・文科卒業、獨協大学外国学部フランス語学科で学ぶ。
13歳で単身上京。
72年3月、詩人吉田一穂と会見。
72年9月からスペイン北部の深山で修行。
73年夏、ピレネーの山頂にて「太陽の啓示」を受け、「聲ノ力」に開眼。
81年から肉聲を回復する試みとして新しいジャンル「即興朗唱」を興し、各地で朗唱会を行う。
第一詩集『玄象の世界』を刊行。
83年から日本の詩人を誘い、厳寒期の北海道を巡る「北ノ朗唱」を始める(~92年まで)。
日本で唯一の朗唱家。
87年、来日中のケネディ・センターのジュリアン・プール女史に、肉聲を「UNIVERSAL VOICE(R)」と名付けられる。
88年10月には初めての字の個展(ストライプハウス美術館)を行い、英文学者壽岳文章氏に「不思議な人物の随一」と記される。
89年6月、東京で一冊の書物から若手彫刻家Yves DANAの「天才」を発見。日本に紹介する。
90年夏、ザルツブルグにてガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ)教授のマスタークラスを受講。
97年メデジン国際詩祭(コロンビア)より日本代表として招待され、国際基金の助成を受け参加。
98年には「キューバへの日系移民100周年記念詩人交流会」(ハバナ・マタンサス)の日本代表の一員として参加。朗唱と共にキューバで初めて字のデモストレーションを行う。
その後、世界各国の国際詩祭に9年間で16回、(2006年10月までに)招待され朗読を行う。
2003年、イタリア・ベローナの「春の詩祭」では、日本の詩人としては初めてアレーナ(野外劇場)で、
単独公演を行う。
2003年にはCD「UNIVERSAL VOICE(R)」もリリースされている。
1983年、及び2000年から毎年、対馬・和多都美神社に「聲ノ奉納」を行い続けている(今年で17回目)。
日本ペンクラブ会員、国際詩アフリカ協会会員。Joal-Fadiouth名誉村民(セネガル)。
詩集その他朗唱会、字展、写真展、美術評論等多数。
E-mail : tendotaijinbureau@mbi.nifty.com
URL : http://universalvoice.air-nifty.com/tendotaijin/

この水の惑星の聖地に、肉聲を撃ち、刻み、納め続けて43年、字作品をを発表し始めて28年、
聲ノ奉納を対馬・和多都美神社にて行い続けていて18年、今もこの小さな水の惑星を歩行中。

天童 大人

 

 *今村コメント*
4月1日登場の今回のプロデューサーでもある天童大人氏は、詩人、朗唱家、字家として、世界的に活躍している魂のアーティストであり、表現者です。
数々の国際詩祭に招かれ自らの肉聲を響かせる朗唱を発表しています。
詳しくはぜひ、天童さんのサイトよりごらん下さい。プロフィール自体が前衛詩のごとく読み応えあります。生き方そのものが本物のトルバドールのような方です!

スターポエッツ以外のスケジュールについても天童さんのサイトよりインフォメーションがされています。
京橋:ギャルリーユマニテ東京、六本木ストライプハウス美術館等にて開催中!!

 


第185回 日時:2008年3月16日(日) 17:30受付 18:00開演 伊藤比呂美

三回目です。一時間たっぷり、思いっきり読める機会なんてほかにあり ません。
後顧の憂いなく、たっぷり思いっきりやらせていただきますので。

伊藤比呂美

Profile

伊藤比呂美
1955年東京生まれ。
1984年に熊本移住。
1997年カリフォル ニアへ移住。
今は熊本とカリフォルニアを行ったり来たり。
1978 年第一詩集「草木の空」から2007年最新詩集「とげ抜き 新巣鴨 地蔵縁起」まで‥‥
考えてみれば30年も詩を書いてきました。


第184回 日時:2008年3月14日(金) 18:30受付 19:00開演 福田純子

福田純子 Hatoko se parle ? “Star Poets Gallery” ~鳩子、スターポエッツギャラリーにて独り語る~

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こんにちは、福田純子です!

 

このたび、天童大人さんのお世話により、オーラソーマの今村仁美さんのギャラリーで朗読させていただくことになりました。とても光栄です。

 

私は実は、今回今村仁美さんとお会いするまで、オーラソーマについて、全く知識がありませんでした。
でも、Star PoetsのHPを読むうちに、今回の出会いが偶然ではないと感じるようになりました。

 

と言うのも私は、現代医学では不治の病と言われている病気にかかり、大学病院の専門医からも完治は不可能と言われていたところを、中国の「気功」と出会い、奇跡的に克服、健康を取戻したところなのです。
そして、不治の病を治してくれた気功の先生がおっしゃっていた言葉を、今回、Star Poetsのお世話になることが決まった時に、思い出したのでした。
「『気』の種類は、色の数と同じだけある」

 

そう、「色」は、私を苦しめていた不治の病を治してくれた「気」と深い関係があるのですね。
それどころか、もしかしたら、「気」=「色」なのかもしれません!!

 

オーラソーマの勉強をしていらしたり、セラピーを受けていらっしゃる方々はきっと、「色」を通じてより健康になったり、「本当の自分」を発見しようとしていらっしゃる方々だと思います。
そんな皆様に、おそらくは「色」と深い関係がある「気」の力で病を克服した私の声を聞きにいらしていただけたら、とても嬉しいです。

 

なお、3月14日は、「大木潤子」の名前で出した第一詩集「鳩子ひとりがたり」の最後の二篇、それぞれかなり長くて、少し小説みたいな作品を読みます。
歪んだ人間関係の中で、「私」とは異なる「私」の像がつくられ、「私」ではない「私」が一人歩きしていく、ちょっと怖いお話です。

 

現代詩にご興味がある方たちばかりでなく、「私」が「私」ではないような違和感を感じて、「私」との出会いを求めていらっしゃる方々に、是非聞きにいらしていただきたいです!

福田純子

Profile

福田純子(ふくだ・じゅんこ)
1963年生まれ。詩人。淑徳大学オープンカレッジフランス語講師。
パリ第三大学文学博士。慶應義塾大学フランス文学修士。フランス語検定一級。

大木潤子の名前で詩集に『鳩子ひとりがたり』(1999年思潮社)、『有性無生殖』(2002年思潮社)がある。
詩誌『Blackpan』『B.C.G.』元同人。

2002年、シックビルディング症候群から化学物質過敏症・電磁波過敏症を発症、重症化し、
あらゆる創作活動・同人活動が不可能になったばかりか、日常生活すら困難となる。
現代医学では不治の病と言われ、北里大学アレルギー科化学物質過敏症外来の専門医からも
完治は不可能と言われていたにも関わらず、出会った中国気功により奇跡的に健康を回復。

2006年春より淑徳大学オープンカレッジ講師。

2007年12月、「大木潤子」から「福田純子」へと名前を変え、
『天童大人プロデュース・第147回Poetry Voice Circuit』及び三井喬子氏の個人誌『部分35』への
寄稿「失われた言葉を求めて」により、詩の世界に復帰。
URL : http://bonheur-bonheur.at.webry.info/

 

*今村コメント*
福田純子さん。(7年間のパリでの暮らしから日本語への郷愁とともに導かれ対話し続けた詩集、鳩子ひとりがたり。。。そのストーリー展開の見せ場は詩の中に在って詩を超えたご本人自らの肉聲が一人芝居のごとく詩人の魂を呼び起こす迫力でした。
京橋ユマニテにて出会ったその聲その詩はとても高潔さを感じました。今回もとても楽しみです。)


第183回 日時:2008年3月13日(木)18:30受付 19:00開演 金井雄二