2018/12/3-9

NEXUS-進化する縁 Sidd Murray-Clark Exhibition

 

2018/12/3(月)-9(日)
11:00 – 19:00(最終日~17:00)

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会場:MEDEL GALLERY SHU|愛でるギャラリー祝
(帝国ホテルプラザ東京2F)


 

アーティスト・トーク  ‘The Art of Mutuality’ 関係性のアート

 

日時:12月8日(土) 11:30ー13:00
要予約:03-6550-8111(愛でるギャラリー祝・11:00〜19:00) 詳細こちら>>
料金:3,000円(税込、現金支払)

今回のテーマである「縁と関係性」、「多様な手法を生み続ける」ことを中心に、クリエイティビティのエッセンスを語ります。

 


本展では新作を含め、近年の多様なシリーズを展示いたします。

観る者の内側を映し、静寂を空間に生み出す抽象画は、いくつかのシリーズの作品群で展開しています。

バラエティーに富むテクスチャーは「違い」と「共通点」、「繋がり」と「個性」を想起させ、「変化/普遍」が共存する自然界の摂理を再確認させます。

この共生の中にある多様性が、瞑想の画家シド・マリークラークからの提案です。

 

This exhibition presents a selection from a variety of recent series including new works.
In several series of his works the abstract painting reflects interiority and brings a quietude to the space.

The Variety-rich texture suggests both contrast and familiarity, both connection and uniqueness and reconfirms our place in the natural world where universality and individuality coexist.

This diversity and coexistence is the 2019 proposal from the meditation painter Sidd Murray-Clark.

 

 

  

 

 

 

Message From Sidd Murray-Clark/シド・マリークラークからのメッセージ

 

NEXUS – 多様性とつながり(関係性)

アーティスト・ステートメント

 

自然は破壊しません。

当然、死にます。しかし、それら自身を再び創造するために、そうするのです。

エネルギーは、その性質によって動きます。

自然は、変化することによって己を知ります。

「変化の本質」と「本質的な性質」が伴う、「クリエイティブなプロセス(過程)」の中で私は、

自分自身を「観」ることができるのです。

 

禅の哲学者である、西田幾多郎は様々な題材を研究し、「純粋経験論」という理念に凝縮させました。

創造的になるには、創造(the creation)そのものの、一部になることだと、認めました。

 

かつて、多くの方向性がありすぎるのではないのかと、私のアートメイキングの多様性について、懸念しました。

今となっては、私はすべての中に暗示された関係性を理解していて (それが 自然界の多様性にある秩序であり ) 、

好奇心が向かうままのバラエティーを、素直に楽しむことが出来ています。

 

この好奇心は、このエキシビション全体を紡ぐ糸であり、ピュアな可能性の糸なのです。

今回のエキシビションでは、私のペインティングの過程の多様さが一つにまとまり、

違うシリーズが表す目に見えない連続性を、ご覧いただけたら何よりです。

NEXUSというタイトルは、私が探求し続けている数々のシリーズの結集を表しているのですが

それは、コンセプト(構想)というよりは、コンテキスト(脈絡)として作用しています。

 

最近の私のアイデアはより直感的なっていて、マテリアル(素材)とそれらが私に提案するものに立ち戻ります。

マテリアル(素材)は正直です、ただありのままに存在し、単に何かになることが出来る可能性です。

私が「純粋なクリエイティブな行為」を見つけることができるのは、素材の相互作用の中なのです。

 

シド・マリークラーク 2018

 

注)NEXUS

【名】

〔複数の人や物の〕つながり、結び付き

〔複数の人や物の〕集団、結合体

《生物》〔細胞の〕ネクサス◆細胞同士がイオンなどを交換する結合部分のこと。

〔物事の〕中心、中核

 

辞書より英辞郎より https://eow.alc.co.jp/

 


Nexus  –  Diversity and Connectedness

Artist’s statement

 

Nature does not destroy.

Yes it dies, but it does so in order to recreate itself.

Energy by its nature moves.

Nature knows itself – by changing.

I can ‘see’ myself in the creative process – in its changing nature and its essential nature. 

 

The Zen philosopher Nishida Kitaro explored many subjects, condensing them into his concept of pure experience. He recognized that being creative was a way to become part of the creation itself.

 

Once I was concerned about the diversity in my art making, as if it had too many directions. Now I understand the implicit connectedness in everything – a natural order in diversity – I can simply enjoy this variety and the curiosity that goes with it.

 

This curiosity is the thread that weaves this exhibition together – a thread of pure possibility. I would like this showing to bring together the diversity in my painting process and to reveal the invisible continuity that informs the different series. NEXUS represents a coming together of a number of series that I continue to explore but they act as contexts rather than concepts. These days my ideas are more intuition and so I come back to the materials and what they suggest to me. Materials are honest, being just what they are, simply a potential available to become something. It’s in their interaction that I can find a pure creative act.

 

Sidd Murray-Clark 2018

 

 

シド・マリークラーク「NEXUS-進化する縁」によせて

 

この度、ご縁あって東京日比谷にある帝国ホテルプラザ2階に今年オープンした「愛でるギャラリー祝」にて

シド・マリークラークの作品展を開催できる運びとなりました。

 

皆様のご来場を心よりお待ちいたしております。

シドも私も毎日在廊しております。

 

[NEXCS]的構築場からのシド再考。  〜的中のゲートを迎えて!〜

 

量子場に潜む多様な生命の螺旋を捕まえては逃がす。

素描し、描き、重ね、、、捏ね、剥がし、塗り、映し、移す。

素材や色彩、空気と戯れる。

シド・マリークラークの作品世界では、素材自体が自発的に運動するかのように、自然とのやりとりを配分し包含する。

しかしそれはシドの意志が発せられた一本の弓矢が中心深くに放たれているように思う。

 

そして空間とその奥行きに連なる間(スペース)。

絵画的な錬金術を生むそのスペースとは。

 

大いなる静けさの後に訪れる混沌と、出会い頭に連結した何かがスパークして生まれるようなうねり。

沈黙の中に定着する線と点、波と粒の交差するゆらぎ。

シドのアートに精神的な刺激や、歓び、または刹那、包み込むような静謐さを感じるとき、

ああ、これでいいんだ。これだったんだ!といった安堵感のような呼吸がやってきて、

胸のつかえを降ろすのだ。妙なる粋へと、連なりとともに。

作品を前にしてただ静かに視えてくるものを観じて目を閉じてみると
実は視えていなくとも、そこには幾重にも織り会った必要なエネルギーが流れている。
進化する縁!

以前の作品の中に感じた要素が巡り巡って顕現する瞬間に立ち会うこともしばしばある。

シドの作品はまるでスピリットの炎が描く連続性、普遍性を宿している。

 

Star Poets Gallery 今村 仁美

 

シド・マリークラーク アートの紹介

シドのアートは、自然と自己の内なる自然、その両者の関係の探求にあります。

様々な媒体を使うことで、材料が絵のテーマやヴィジョンを上手く表現できる助けとします。

彼にとってのクリエイティブなプロセスとは、探求と蒸留と言えます。

このプロセスを通して、アイデアやイメージの本質を追及し、その真髄を表現することができます。

シドの作品の中には、本質に至ることを目的とした削除を試みるために、抽象的な形に働きかけることがあります。

このプロセスと自己の瞑想との間に、たくさんの類似点を彼は発見しています。

 

Photo © Satoko Noguchi
Photo © Satoko Noguchi
Photo © Satoko Noguchi
Photo © Satoko Noguchi

 

 

 

Sidd Murry-Clark/シド・マリークラーク Profile

Photo © Satoko Noguchi
Photo © Satoko Noguchi

 

Sidd Murray-Clark is an artist, designer and teacher who works and exhibits his art in Asia and Europe.

 

シド・マリークラークは、アーティスト、デザイナー、そしてティーチャーであり、
アジアやヨーロッパで自身の作品を発表しています。

 

Sidd is an artist writer and teacher.
He shares his creativity to help expand consciousness and sensibility in people’s lives and their environment.

 

シドはアーティストであり、またライター、ティーチャーでもあります。
彼は自らのクリエイティビティを分かち合うことで 人々の人生や環境における感受性と意識の広がりを助けます。
彼は内面の世界と外の世界の両方を探求し、その二つの世界の間にある生き生きしたつながりに働きかけます。

 

BIOGRAPHY

Sidd was born in Edinburgh, Scotland.

His very early years were spent in Singapore, before returning to England for his formal education.

He studied stage design for theatre and television and received a degree at Central School of Art, London.

He then received a post-graduate diploma in art education at London University, and a Calouste Gulbenkian Foundation scholarship.

His creative life has involved landscape and architectural design as well as writing, illustration and graphic design for publishing, while living in many countries both East and West.

He currently lives in Japan, holding exhibitions and teaching inspirational creativity workshops.

 

http://www.siddart.com

 

<経歴>
スコットランド・エディンバラで生まれる。

幼少期をシンガポールで過ごした後、イングランドに戻り教育を受ける。

ロンドンのセントラルスクール・オブ・アートにて、舞台デザインの学位を取得。

後に、カルースト・グルベンキアン財団の奨学金を受け、ロンドン大学のアート教育における大学院学位を取得。

シドの創作活動は、多くの国における在住経験の間に、景観設計や建築デザイン、執筆、出版物のイラストレーションやグラフィックデザインなど多岐にわたる。

2006年より兵庫県西宮に在住。

 

<アートエキシビション略歴>

1976 Beaminster Gallery, Somerset UK
1992-1995 Pune, India
1996

Regency Hotel Group, Maharashtra India

Oberon International Group, India & Singapore

2000 Neoteric Studios, California, USA
2001

Marin Country Open Exhibitions, California, USA

Sausalito Art Festival, California, USA

2002

Living Gallera, solo exhibition, Amsterdam, Netherland

Open Studios Exhibitions, California, USA

2003

Ironstone Gallery, Annual artists exhibition, California, USA

Period Gallery, Nebraska, USA

2004 Tadu Contemporary, New Mexico, USA
2005 Arte-Misia Gallery, Arizona, USA
2006 Arte-Misia Gallery, Arizona, USA
2007 個展 ギャラリーほりかわ(神戸・三宮)
2008

個展 ギャラリーほりかわ(神戸・三宮)

個展 HYGGE SPACE(神戸・三宮)

2009

合同展 ヒルサイドテラスギャラリー(東京)

個展 スターポエッツギャラリー(東京)

2010 個展 スターポエッツギャラリー(東京)
2011 Aloka Creative Center, Brighton, UK

個展 ギャラリーほりかわ(神戸・三宮)

個展 スターポエッツギャラリー(東京)

2012

個展 一畑百貨店美術サロン(島根・松江)

個展 スターポエッツギャラリー(東京)

2013 個展 スターポエッツギャラリー(東京)
2014

個展 スターポエッツギャラリー(東京)

個展 あじさいギャラリー(神戸・三宮)

2015 個展 オーラソーマインターナショナルカンファレンス(東京)
個展 法然院(京都)スターポエッツギャラリー主催
個展 Unica creative space(東京)Unica creative space・スターポエッツギャラリー主催
2016 個展 アートスペース余花庵(京都)
個展 Unica creative space(東京)Unica creative space・スターポエッツギャラリー主催
2017 コラボレーション展 スターポエッツギャラリー(京都)
個展 Unica creative space(東京)
個展 アートスペース余花庵(京都)
2018 コラボレーション展 スターポエッツギャラリー(京都)

 

 

Design / Teaching

1974 –1978

Smallworks Theatre Design Group

Lecturer at Central School of Art & Design St Martins, London

1981- 1986 City planning and landscape design, Oregon USA
1988 Book Designer & illustrator for Labyrinth Books Firenze, Italy
1989 Co-authored ‘History of the Future’- published by Simon & Schuster
1989-2000

Returned to India to develop the Osho Meditation Resort, Pune,

Masterplans for eco-recovery parks and large residential projects.

2000 -2004 Neoteric Studios, multi design group in CA, USA

 

<デザイン>

現代バレエと、クラシックバレエのプロダクションに参加 ヨーロッパ、インド)

ランドスケープデザインとガーデンデザイン (インド、アメリカ)

グラフィックデザインとイラストデザイン(アメリカ、イギリスの出版物)

 

<講師経歴>

セントラルスクールオブアートの講師

アメリカ、ヨーロッパ、日本においてペインティングワークショップ開催

現在、日本、中国にてワークショップを定期的に開催。

https://www.creativlife.net/

 

 

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