2013/8/16-20

新しい太陽 – 堀内亜紀展

2013/8/16(fri) – 8/20(tue)
12:00-20:00 最終日18:00まで

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8月16日(金) オープニングレセプション 18:00-
作家を囲んでのパーティーです。みなさまのご来場をお待ちしております。
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8月18日(日) 15:00-16:30 堀内亜紀&ハマダヨーコギャラリートーク
参加費:3800円  定員:13名

 

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Message from Aki Horiuchi

はじめまして。
このたびStar Poets Galleryで申月盛夏、お盆真っ只中に展覧会を開催させていただきます。

今回のテーマは「新しい太陽」。

2013年に入ってからずっとその気配をどこかで感じながらもあまりに壮大な御方ゆえ、
テーマとして掲げるには気後れし、怖じ気づいてしまいそうな気持ちもありました。

しかしその時々に関わってくださる方々や土地や季節などからサインをいただきながら描画を続けるうち表題作が完成し、
仕上がってみると、盛夏のその強烈な時期はまさに「新しい太陽」にはこの上ない時期だったのだなぁ、、、と、
思い至る事となりました。

「新しい太陽」に至るまでに描いて来た作品も大きな物語の中の無二のメッセージを担っているようです。
私も解読できていない絵からのメッセージを感じ取っていただけるような出会いが多く待っているように思います。

 

堀内亜紀

 

Message from ハマダヨーコ

堀内亜紀さんの絵は
何かと何かの間に、確かに存在しているのに
触れることの出来ない、見ることの出来ない『何か』を
巧く描き出しているなあと思う

それは、形になる寸前のエッセンスのようなモノでもあるし
違う次元の存在でもある

今まさに三次元にカタチを成そうと
うねうねと蠢きながら
かすかな光を発しながら変容していく『何か』

それらは、私たちが感知するしないにかかわらず
確かに存在し、私たちに呼びかけている

私自身にとって、日常である『それ』の存在が
鮮やかに描き出されているその絵をはじめて見せて頂いた
昨年の6月24日は、私にとって記念すべき日だ

以降、私には珍しくメールやFacebookなどで
やりとりさせて頂いて
関西に立ち寄った際にお目にかかる機会を得た

今現在実際にお目にかかったのは4回
そのうち2回は、
春日大社のおん祭の日
そして、ウエサク祭の日であったりする

決して狙った訳ではなく
その日しかタイミングが合わないという日が
この日本を代表する(?)二つの夜の奇祭なのだから
この見えないものつながりにも程があるなあと思う

そして、亜紀さんの地元の様々な場所に案内して頂く折に
語り合ったり、同じ世界を見つめたりする中
ふと、私自身にフォーカスを当てると
亜紀さんの絵の中には
いったい何が浮かび上がってくるのかという
好奇心が湧きあがってきた

そういった風に絵を描いたことがあるかと問うと
ないと云うことであったので
気が向いたらでいいですからと
亜紀さんに絵を描いて頂くことをお願いした

次にお目にかかった折に
絵を描き始めたと教えて頂いたので
以前からやってみたいなあと思っていた
作品の作成プロセスを共有すると場所として
暖めていた「往復書簡:いしふみ」※のアイデアを
亜紀さんにお話ししてみた

画像や文面のアップなど
手のかかることが多いにもかかわらず
面白そうと快諾を頂いたので春分にページを立ち上げた

以降、亜紀さんがこの絵を描き起こす作業
互いに何かを受け取る過程、インスピレーション、思いつき

そして私自身の周りに宿る
『それ』がどう形になっていくのかというプロセスを
「往復書簡:いしふみ」というカタチで
共有し、触れあわせながら
濃密なコミュニケーションを続けている

これは、実に贅沢で新鮮な驚きの瞬の連続だ
まだ出逢って間もない
よく知らない相手であるからこそ見えてくる
手垢のついていない、純粋な眼差しと
言葉に代えることの出来ない『それ』を
描き起こす一つ一つの線、そして色彩に
意識を寄り添わせ、ワクワクと
自分の内に眠る何かを掘り起こし
目覚めさせながら読み解いていく発掘作業のような時間

それは読み終わることのない
自分自身の叙事詩の、いや神話の
一頁を手にしているような感覚なのかもしれないなあと

折に触れ、今は手元にある絵を眺め
そんな風に感じている

 

 

さて、今回個展のタイトルである「新しい太陽」

まだ実物は拝見していないのだが
前回お目にかかった時に
個展のテーマとして上がっていたタイトルだったので
「往復書簡:いしふみ」で絵の一部が上がってきたときに
はぁ、そうきたかと

数年前、伊勢に新たに降りてきている光を見たとき
太陽系の中心たる太陽の光というよりは
銀河系の中心の光みたいだなあと

伊勢に御座します、豊穣の神と祈りの神の存在は
新しい太陽をあがめる私たちを
全く新しい豊穣に触れ、新しい祈りへと誘うのであろうなあと
その時、ボンヤリと思ったのだ

それは、いままさに
この先を見据える私が捉えはじめている気配であり
いよいよの式年遷宮の年に
こんな絵描いちゃうんですね、亜紀さん(笑)

それは、私たちが太陽系という枠から
もっと大きな枠への移行していくということであり
意識の拡大でもあるのだろうなあと

意識の拡大は、自分の見知らぬものが
たくさん存在しているのだなあと云う自覚が伴う訳で
私たちが、大きいと思っていたものが
実はもっともっと大きいものであったと云うことに
気づくことから始まるのだけれども

その隙間というか、未知の空白は時に
手に負えないのではないかという強い怖れを呼び起こし
私たちが一歩を踏み出すことを躊躇わせる

私たちが大いなる存在を畏れることは
その私たちと大いなるものの間に横たわる空白への怖れだ

埋まることの出来ない隔たり
そして見えぬもののもつ、目に見えぬ未知の圧倒的な存在感
それが、私たちを強く怖れさせる

そしてその怖れを冷静に認めたものだけが
畏れるという意識へと進化する

今目前に開かれている扉は
恐れ多い世界から畏れ多い世界へと開かれている

この世界は
怖れるものとも、畏れるものとしても
捉えることの出来る世界であり
新しい世界、畏れ多い世界なのだ

実際のところ、その感覚は
私と何かの分離の産物であるのだ

ここから先、すべてが循環し解け合いつつも
個として存在するという新しい世界に於いては
この分離した空間へと身を投じていかねばならぬ

そして私たちが、この横たわる空間に入り
分離を超え新しい世界へ参加するための鍵
それは「創造」というエネルギーだ

すべての存在を認め共にあるという覚悟
その中に飛び込み、その未知に同化し
己の血肉にしていく

己のイマジネーションを、五感を
いや六感を駆使し
言葉にならぬものを、善悪で計れぬものを
感知し分離を、自らの身を贖って創造の土台とする

新しい時代に必須の感覚が
この絵の中にあるように思うのだ

ハマダヨーコ


堀内亜紀さんとハマダヨーコさんが、絵が出来上がるプロセスをつづった、実験的なページが進行中です。
こちらも合わせてごらんください。
※「往復書簡:いしふみ」
https://www.facebook.com/iShihumi

 

堀内亜紀&ハマダヨーコギャラリートーク

日 時 : 8月18日(日) 15:00-16:30
参加費 : 3800円
定 員 : 13名

 

 

堀内亜紀 Aki Horiuchi Profile

奈良県桜井市在住
武蔵野美術大学短期大学部卒業。

 

ギャラリーハウスMAYA『挿画を描くコンペティション』グランプリをはじめ
ART BOX大賞展/ザ・チョイス/『3.3m展』など入選・入賞多数。

書籍の装丁画や挿絵、タロットカードなどイラストレーターとしての仕事で、海外のファンタジーや西洋の占術などのスピリチュアルな世界を多く手がけ、近年では日本の神々などを題材とした絵画作品を多く手がけている。

 

 

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作画担当

 

 

 

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